対岸の朝鮮半島砲撃合戦

昨日8月20日午後4時頃、朝鮮半島の南北軍事境界線で北朝鮮側から韓国側へ高射砲1発と直射砲1発が撃ち込まれたのに対し、韓国側もすぐに自走砲で29発を撃ち返すという砲撃戦は、双方ともに被害はなく、彼らが定期的に行う威嚇合戦だったわけですが、北朝鮮側が韓国側に「22日の午後5時半までに非難放送を止めなければ軍事行動を開始する」と通告し、前線を”準戦時状態”にしたとのことで、やや緊張感のある状況になってきました。

韓国側は「砲撃は休戦協定と南北不可侵合意に違反する重大な挑発だ」と非難、同盟国であるアメリカも「地域の平和と安全を脅かす挑発行為は止めろ」と歩調を合わせているのですが、北朝鮮も19日に国連安保理へ「(17日から始まっている)米韓軍事演習はピョンヤンを占領する目的で行われている」として米韓を非難する決議を求めているようなんです。
確かに北側から見れば、巨大戦力を持つアメリカが朝鮮半島の南側で行っている大規模軍事演習はとてつもない圧力でしょうし、
挑発行為といってもいいのでしょう。
しかし、世界的に見ても北は不穏分子ですし(核や拉致の問題)、日本のメディアもアメリカや韓国の側に立った報道を行うので、我々は朝鮮半島で何かが起こるとなんとなく”北が一方的に悪く、米韓のやることは正しい”というような気になってしまいますよね。

ただ、今回の砲撃合戦も北朝鮮が、韓国の宣伝放送(北の態勢を批判する放送)を止めろといって始まったわけですが、北がそれに過剰なまでの反応を示したのは、その放送が11年ぶりの再開だっただけではなく、その背景にある地雷爆発への韓国側の対応にあったはずです。
南北軍事境界線の韓国側非武装地帯で4日に起きた地雷爆発は、当初、韓国軍が自ら設置した地雷の位置を忘れ、兵士が重傷を追った事故と見られていたものの、その後の調べたところ地雷はまだ新しいものだったとのことで、「北が不法侵入して設置した」と韓国軍が断定したことから、宣伝放送の再開となったわけです。
しかし、本当に北が設置したかどうかは第三者にはまったくわかりません。あくまで韓国が調べただけですから、韓国が北に責任を擦り付けた可能性もあるわけです。

今回の砲撃事件についてのテレビニュースでは、似たようなケースとして2010年の韓国ヨンピョン島への北朝鮮による砲撃事件の映像が流されていますけど、あのときも発端は南北が領有を争っている海域での韓国軍の軍事演習でしたけど、ニュースではそこを端折ってしまうので、北が一方的に悪いように見えてしまいます。
もちろん日本にとって北は拉致の加害者であり、核開発で地域の安定を脅かす敵に違いありません。
しかし、南北の争いに関していえば、日本はどちらの味方でもないはずです。
あくまで公平な立場でいるべきです。
菅義偉官房長官は「米国、韓国等と緊密に連携し、情報収集に努めている」と記者会見で述べていますけど、連携するのはそこまでにしていただきたい。

どちらかに肩入れするということは、どちらかの反発を招くということです。
日本が朝鮮半島の問題でそんなリスクを負う必要はまったくもってありません。
「日本が戦争に巻き込まれる」といって常々騒いでいるひとたちはこういうときに声を上げるべきです。
政治やメディアが”日本は韓国の味方”という空気を作っていることが私には恐ろしく思えます。
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