台風と非常食

今日8月25日の朝に九州に上陸した台風15号は、雨はもちろん風も記録的な強さで、九州や山陰や和歌山で合計30万世帯以上に避難勧告が出たそうですが、私の住む長野市でもその15号の影響か、今日は風が強くて不穏な一日でした。
こういう日は家でじっとして、”もしも”に備えて、飯なんかもパッパッと手早くすませたくなりますよね。
そこでふと、台風が多いことで有名な沖縄ではこういうときに何を食べるんだろう、と思ってちょっとネットで調べてみたんです。

そうしたら、調べるまでもないくらい簡単にわかったのが、〈ヒラヤーチー〉という食べ物。
ツナ缶やニラなどを具材に作ったいわゆるベタ焼きで(味付けは醤油かソース)、漢字で書くと〈平焼き〉になるみたいです。
外に買い物に行けませんから、自家菜園の野菜と小麦粉とツナの缶詰でこと足りるこのヒラヤーチーが非常食としてはもってこいだったのでしょう。
近年ではカップラーメンがそれに取って代わっているそうですが、それでも沖縄のひとは台風といえばヒラヤーチーを思い出すというのですから、思い出の味とっていいのかもしれません。

そんなヒラヤーチーですが、信州にもこれとほとんど同じ、〈ニラ煎餅〉というベタ焼きがあるんです。
ニラ煎餅の味付けは伝統の信州味噌ですが、シンプルな材料と作り方はヒラヤーチーと共通しているので、こちらも台風のときの非常食になるはず。
と、思って調べてみたのですが、そういう風習はまったく見つからないんです。
じゃあ、何か違うものを食べているのかといえば、そういうわけでもありません。

実は長野県は台風被害が極めて少ない地域なんです。
私もいままで気づかなかったんですけど、全国各地に警報や注意報が出たときでも長野県だけは出ていないということが多くて、その筋では有名だそうなんです。
そういえば私も信州に越してきてかれこれ6年、”外に出ない方がいいなあという風”や”立っていられないくらいの風”というのは経験がありません。
強い風が吹く日の多い地域ではあると思うんですけど、”猛烈な風”というのはないんです。

その秘密はもちろん信州ならではの標高の高い山脈の数々。
これが台風を遮ってくれるそうなんです。
これもまた山の恵みかもしれませんよね。

ただ、長野県は同じ台風でも”雨台風”にはかなり弱い地域でもあります。
古来より千曲川は氾濫しやすく、また、山は大雨で土砂崩れを起こし、ときには鉄砲水を発生させる。
そういうときは食べ物のことなんていっていられません。ただただ逃げるのみです。
ヒラヤーチーのような有名な非常食がない本当の理由はそれかもしれませんね…。
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