2015世界陸上を観ながら

8月22日~30日にかけて北京で行われている世界陸上2015は、来年のリオデジャネイロ五輪の前哨戦という意味もあるので、世界のトップ選手が多数参加していますし、中国とはあまり時差がないということもあって日本でのテレビ視聴率も好調のようですね。
もちろんその一因となっているのは日本勢の活躍で、期待の鈴木雄介(競歩)は途中棄権してしまって残念でしたけど、女子100mで福島千里が準決勝に進んだり、男子200mで日本の3選手が準決勝に残ったりという短距離陣の活躍は大いに日本を盛り上げたのではないでしょうか。

その短距離陣のなかでとくにメディアに注目されていたのは高校一年生のサニブラウン・アブデル・ハキーム。
サニブラウンくんは6月の日本選手権で100mと200mで2位になると、7月の世界ユース選手権では100m(10秒28)と200m(20秒34)を大会記録で制覇。
それまで200mの大会記録を持っていたのがあのウサイン・ボルトでしたから、”ボルトを超えた!”と大いに話題になりましたよね。
この200mの記録が世陸の参加標準記録を突破したということで、代表に追加招集されたわけですが、これは日本史上最年少です。

この新星の出現を最も喜んだのは毎回世陸を放送しているTBSでしょう。
なにしろ今回はあの桐生祥秀や山縣亮太が怪我のために不在で”駒不足”でしたからね。
そんななか俄然注目を集めたサニブラウンくんですが、そのプレッシャーをものともせずに予選を突破したのは本当に立派でした。
これは私の勝手な印象ですけど、日本の陸上選手の多くは、注目を集めれば集めるほど成績が振るわない傾向にあるように思うんです。
注目を力に変えることができたのは高橋尚子くらいではないでしょうか。
サニブラウンくんはそのその意味で大物の予感がします。

ただ、サニブラウンくんは予選4組を20秒35(自己ベストは20秒34)で走ってジャスティン・ガトリンに続く2位通過だったのに、準決勝では20秒47とタイムを大きく落としちゃっているんです。
ちなみにガトリンは20秒19→19秒87、ボルトは20秒28→19秒95というように強豪たちはタイムを上げています(もしくは同程度)。
もちろんこれはサニブラウンくんからすれば”予選こそが大一番”ということで全力を使い切っているのかもしれませんが、観ている側からすれば予選と同程度のタイムを期待してしまいます。
これは同じく200mを走った藤光謙司(20秒28→20秒34)や高瀬慧(20秒33→20秒64)にもいえることです。
準決勝で世界の強豪たちは一段ギアを上げてくる、そこに対応してゆかなければ納得のゆくレースで大会を終えることはできません。

そういう意味で必要なのはやはり”世界での経験”だと思うんです。日本にいればトップランナーですけど、世界ではそうではないわけですから…。
2020年の東京五輪に向けて、選手を強化するためにも、陸連は積極的に選手を海外のレースに派遣してほしいものです。
東京五輪のおかげで資金もより潤沢になっているはずですしね!

そしてまた大事なのは選手が所属する企業や学校からのバックアップです。
陸連の2013年から強化費の重点配分を決め、ゴールド(メダルが狙えるクラス)が年1000万円、シルバー(入賞が狙えるクラス)が年500万円と定めましたけど、これだとそこに届かない選手は大変ですし、それが大半のはずです。
しかし、どんな好選手だって最初はその大半にいるわけです。
それを育ててゆくのは学校や企業です。
そして、その学校や企業は慈善事業で選手の面倒を見ているわけではありません。宣伝のためです。
ですから私はメディアはもっと選手の所属をいってあげるべきだと思うんです。
それは企業や学校のためではなく、選手のためです。

サニブラウンくんは城西大学附属高校、藤光謙司はゼンリン、高瀬慧は富士通、鈴木雄介も富士通、福島千里は北海道ハイテクAC、新井涼平はスズキ浜松AC。

織田裕二さん、所属もぜひ絶叫してください!
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