梨が好き

私は果物では梨が好物のひとつなのですが、さきごろ知人から〈幸水〉をもらって食べて、今年初めて味わいに小躍りしたくなるほどでした。
しゃりしゃりした独特の食感と瑞々しさといい、爽やかな甘味といい、”うますぎない”のが大好きです。
梨は種の周りが酸っぱいので、深く切り取って食べるひとが多いかもしれませんが、私はあの部分もしっかり残しておいて、まず甘いところから食べて、次に酸っぱいところを食べてから、また甘いところ食べてその甘味を際立たせる食べ方をします。
酸っぱいところ自体もクエン酸の塊なのでいわゆる”うまみ”は強いんですよね。

梨は桃や柿と並んで、昔から日本で食べられている果物なので(原産地のひとつといっていいでしょう)、『梨とり兄弟』や『くわずの梨』といった昔話にも出てきます。話のなかでは瑞々しくて元気が出てくる果物として描かれているので、印象はいまと変わらないようです。
ただ、桃には『桃太郎』、柿には『さるかに合戦』というメジャーなタイトルがあるのに、梨のそれはちょっとマイナーです。
そういえば有名な”桃栗三年柿八年”ということわざからも除外されちゃっていますよね。
日本らしい果物のひとつなのに…。

語源でいっても梨は、果肉の白さから”なかがしろい→なし”になったともいわれているので、もともと存在が希薄な感じもします。
和歌でも”無し”にかけられるばかりでなかなか主題にはなりませんし、平安時代には忌み言葉とされて、”ありの実”などと呼ばれる不遇も味わっているんです。
出しゃばりすぎないのは梨のいいところですけど、あまりにも扱いがひどい!

この憤りをどこにぶつければいいのか。
私も梨がもっとメジャーになるようその魅力をもっと発信したい気分ですけど、おそらくそれも”梨の礫”になるんでしょうねえ。
ことわざもまた自虐的!
でも、そんな梨が私は大好きです。
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