鬼怒川氾濫に思う

台風18号が原因と見られる東日本での記録的豪雨は、河川の決壊による濁流が住宅地を呑みこみ、茨城・宮城の両県において、今日9月11日午後9時の段階で行方不明23人・死者3人という甚大な被害を出しています。
9日に愛知県知多半島に上陸した18号は、東海北陸地方を縦断する形でその日のうちに日本海に抜けたわけですが、その日は一般的な台風被害程度だったのに、翌10日に関東甲信と東北地方に湿った空気が流れ込むと、とんでもない量の雨を降らしたのですから、自然というのはわけがわかりませんし、本当に恐ろしいものです。

今回、最大の被害を出している茨城県常総市も、10日の午後0時50分頃に新石下という地域の鬼怒川の堤防が約140mに渡って決壊したため数千戸が水に浸り、茨城県の災害本部が9人の行方不明を発表、逃げ遅れた住民をを救うために自衛隊や警察が出動するという事態になりました。
自衛隊と警察による救助の様子は、10日夜のテレビニュースでも詳しく伝えられていましたけど(マスコミの取材ヘリは救助の邪魔にならないんでしょうか)、観ているだけで私も肝が冷えました。濁流が3・11を彷彿とさせたこともあるでしょう。
しかし、ヘリを飛ばした自衛隊が、激しい濁流によって倒壊寸前の家屋にいた住人や、電柱にしがみついている中年男性を救助している姿はまさに命がけで、これには胸が熱くなりました。

そのように10日のニュースを観ていると、雨もだいぶ収まっていましたし、11日は少しはましになっているかと思いましたけど、水はぜんぜん引いておらず、朝から救助活動が再開され、被害の規模も徐々に明らかになってきたわけです。
自衛隊や警察によって数百名が救助されたものの、まだ孤立した住民の方も多いとのことですから、本当に心配です。

それにしてもなぜこんなに被害が大きなものになってしまったのでしょう?
”鬼怒川”はその名の通り、恐ろしい河川で、昔から度々氾濫しているそうですが、堤防を作るなどの治水事業も行われていたため、今回のような規模の被害はここ300年はなかったはずです。
もちろん、記録的な豪雨のせいというのがまずあるでしょうけど、民間業者が川沿いにソーラーパネルを設置する際、一部の土手を掘削したことが決壊の要因になったという見方もあるようですし、常総市による避難指示が適切だったかどうかにも疑問の声も上がっているようです。
(※常総市は平成の大合併により2006年に水海道市から改まった市。)

いまだに救助活動が続いているなかで、原因についてあれこれいうのは時期尚早でしょうけど、今回の鬼怒川の洪水は色々と腑に落ちません。”記録的豪雨”であっても、”過去最大の豪雨”ではないようですしね。
落ち着いたらすぐに国や県が徹底的に調査をして欲しいものです。
それがあっての防災です。

こういう災害があると憤りをどこかにぶつけたくなって、私もついつい”人災”を考えてしまいます。
悪い癖ですね…。
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