谷あり和田あり小笠原あり

9月11日にドラゴンズの和田一浩とバファローズの谷佳知が今季限りで引退するという報道があると、翌12日には同じくドラゴンズの小笠原道大もユニフォームを脱ぐことが明らかになり、プロ野球界には早くも秋風が吹いたような寂しさが漂っています(スターへの愛着を込めて敬称略)。
この三選手は年齢が近いだけではなく(和田72年6月生まれ、谷73年2月、小笠原73年10月)、ドラフトでは1996年の同期、しかもいずれも社会人からの入団、入団時の球団から他へ移籍していること、そしてプロでは日本代表に選ばれるようなスターだったのですから、それぞれが意識し合うようなところもあったかもしれません。大相撲の若の里と旭鷲山もそうでしたしね。

ただ、そのように共通点の多い三選手ですが、まだ正式な引退会見は開かれていないものの、谷佳知だけはやや悔いの残る引退となるのではないでしょうか。
なにしろ、和田と小笠原は区切りの”2000本安打”を達成しているのに、谷はあと73本足りないのですからね(9月13日時点)。
プロ生活のなかの5年間の全盛期でいうと、谷のそれは和田や小笠原には劣るものの、過去の2000本達成者に比べれば遜色ないものですが、2007年にトレードで移籍したジャイアンツでの激しいポジション争いに敗れたことがやはり手痛かった。FA権も
持っていたのですから早めに脱出すればよかったように思います。
いや、それよりもなぜ、バファローズからジャイアンツに移籍してしまったのか。彼ほどの選手ならばトレードを拒否できたはずです。
もしかしたらそこには彼の”奥さん”の存在が影響していたのかもしれませんが、いずれにせよ残念でなりません…。

ちなみに、色々と共通点の多い三選手ですが、入団したときのドラフト順位には差があって、谷は当時あった逆指名枠の2位、和田は4位、小笠原は3位でした。
谷だけは社会人時代に五輪代表にも選ばれたほどの選手で、鳴り物入りでプロの扉を叩いたエリートでしたし、1年目の途中とはいえ、ルーキーイヤーからレギュラーポジションを勝ち取ったのは彼だけでした。和田は4年目、小笠原は3年目と遅咲きです。
そうやって比べると通算成績を伸ばすためには35歳くらいからの活躍と、チーム選びが大切なことがわかりますよね。

また、2000本安打でいうと、ここ最近は達成時の年齢がずいぶん上がってきています。一昔前は35歳前後だったものが、いまは40歳前後ですからね。それだけ体調管理が進歩しているのでしょう。
もちろん、記録達成時期だけではなく、活躍期間も長くなっていて、小笠原は2007年にリーグMVPを獲得していますし、和田などは2010年にMVPに輝いているのですから驚きです。
その驚きでいえば、実は96年ドラフト組にはカープの黒田博樹とマリーンズの井口資仁という現役バリバリの選手がまだいるんです(両者とも大卒)。
この2人は来年も続けるでしょうけど、名選手が元気に長く続けることは球界にとってもプラスになると私は思います。

それにしてもこの世代の選手たちは本当に充実した現役生活だったと思います。
プロ野球の人気も高かったですし、年俸や契約金も高額で、FA環境も整えられていましたし、メジャーへ移籍する仕組みもちょうど出来上がったころです。五輪やWBCもありましたしね。
ですから、現役を退いた後はぜひプロ野球が時代に取り残されないよう貢献して欲しいものです。
彼らが持っていた人気と熱気をファンが忘れないうちに。
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