犬専門の制圧術を

「人襲った紀州犬に警察官が13発発砲し射殺」。

9月14日に伝えられたこのニュースの見出しを最初に目にしたときは、私もさすがにびっくりして、「13発って…」と思いましたけど、やはりといいますか、事件を処理した千葉県松戸署には次の日から抗議の電話が殺到して、回線がパンク状態になってしまったそうです。
抗議の内容はというと、「素手で何とかしろ」、「撃ち過ぎだ」、「通行人に当たったらどうする」などといったものだそうですから、発砲そのものを忌避する声と犬が可哀想という声の混じったものということでしょうね。

ただ、ニュースをよくよく見てみると、その紀州犬のおおよそのサイズは体長120cm・体重21kgで、13日の夜から14日の未明にかけて松戸市内の路上を徘徊し、男性1人と女性1人に噛み付いた後、保護しようとした飼い主にまで襲いかかるという凶暴性で、駆け付けた警察官3名も”発砲止む無し”という判断をして狙い撃つも、数発当ててもなお犬はひるまず、最終的に合計13発という弾数になったとのことでした。
紀州犬というのは猪すら一頭で倒すこともあるという優秀な猟犬で、気性も荒々しいことで知られています。
鉛弾を食らってもなお立ち向かってくる紀州犬に警官たちもさぞかし肝が冷えたことでしょう。
しかも、この飼い主は適切な飼育を放棄し、散歩もさせずに狭い檻に閉じ込めっぱなしだったそうですから、ストレスによって凶暴性も大いに増していたはずです。
そんな犬に対して”素手”で立ち向かうというのは、まず不可能だったに違いありません。

それにしても、最近は飼い犬がひとを襲って殺傷する事件が増えているような気がしてなりません。
昨年(2014年)2月に北海道で起きた土佐犬による女性殺害などは本当に惨たらしいものでした。
今年の1月、和歌山で小学2年生の女児が散歩中の犬に襲われ、眼球裂傷と左腕骨折という怪我を負った事件も酷いものです。
いずれも飼い主が逮捕されているように、犬はしっかりとした管理も調教もできておらず、無責任極まりない事件でした。
警察が発表する咬傷事故数自体は横這いですけど(事件じゃなくて事故という扱いなんですよね…)、こういう事件報道は本当に多い。それを見るたびになんともいえないやるせなさを感じます。

動物に関する事案というのは、熊や猪などは猟友会が出張りますけど、犬の場合は基本的に警察が処理するものです。
しかし、警察官の逮捕術というのは対人間用ですから、犬用のものではありません。
しかも相手が猟犬や大型犬となれば、捕獲したり、制圧したりする技術は専門的なものになりますよね。
私は警察官が身を守るために発砲することに反対ではありませんし、むしろ日本の警察官は自重しすぎだと思うくらいです。
ただ、今回のような凶暴犬事件では、リボルバー式の拳銃というのはあまり向いていないと思うんです。

猟銃といえば散弾銃を用いるように、動きの素早い動物に対して、一発一発狙って撃つというのは確率が低すぎます。
今回の松戸の事件でも流れ弾(跳弾か)が近所の家の壁や自転車、エアコンの室外機に当たっていますよね。
だからといってもちろん散弾銃を使うわけにはいきません。周囲への危険が増しますし、携行にも不便ですからね(西部警察の大門みたいに武装している警官がいたら怖すぎます)。
そこで私は”警棒”を上手く使って、犬を取り押さえる技術を警察全体で習得すべきだと思うんです。
さすまたや網といった専門の道具は咄嗟のときに用意できないので、やっぱり警棒です。

全国の警察官は逮捕術で警棒の技術を学んでいて、それを競う逮捕術大会の映像を観ると、それは見事な棒さばきです。
ナイフなんかを持った悪人などはあれでビシバシ取り押さえることができるでしょう。
しかし人間相手の警棒術では、後の取り調べなんかもありますから、できるだけ相手に怪我をさせずに制圧することが基本なんです。
ですが、犬には取り調べはありません。
素早く確実に制圧することが被害の拡大を防ぐ最良の道です。

犬事件専門の制圧術、そして法律の整備を望みます。
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