シルバーウィークなんていらない

2001年から始まったハッピーマンデー制度によって生まれた秋の大型連休ですが、〈シルバーウィーク〉という呼称をニュースで聞いても、私などはいまだにピンときません。
いつからこんなふうに呼んでいるのでしょう?「今年のシルバーウィークはどうしよう?」、みたいな会話もあまり聞いたことがありません。
それもそのはずで、この秋の大型連休というのは毎年あるものじゃないんです。

ちょっとややこしいんですけど、絶対に必要なのが、”秋分の日が21日・22日・23日のいずれかに当たり、かつ水曜日”という条件で、これによって9月第3月曜の祝日たる敬老の日との間の火曜日が祝日法によって国民の休日となり、土日月火水の5連休が完成するわけです。
(※秋分の日は天文学の計算によって昼と夜の長さが同じになる日と定められていて、前年にそれが決まります。23日が多いのでこの日のイメージはありますけど絶対というわけではありません)。
もちろん、この条件というのはそう簡単ではなく、計算上ではだいたい7年に1度ということになります。
今年2015年のそれも2009年以来2度目のシルバーウィークなんですから馴染みがなくて当然ですよね。
ちなみに次は2026年なんですけど、たぶん多くのひとは忘れているでしょう。
そんな希少性から〈プラチナウィーク〉という呼び名もあるようです。

また、馴染みがないもうひとつの理由としては、この〈シルバーウィーク〉という呼称が、〈ゴールデンウィーク〉同様、NHKなどでは使われていないことも挙げられます。〈秋の大型連休〉、〈春の大型連休〉というふうに呼ばれていますよね。
これはもともとゴールデンウィークもシルバーウィークも映画会社の大映が作った宣伝文句だということで、公共放送として、その片棒を担がないようにしているそうなんです。
大映はもう潰れちゃっているので、使ってもいいような気がしますけど…。

ただ、私個人としても、シルバーウィークなどという用語は定着しなくてもいいと思っています。
こうんなふうに休みをひとくくりにしてしまうと、ゴールデンウィークがそうであるように、そのなかの祝日の存在感が薄れてしまいます。
ゴールデンウィークなどは4月29日の昭和天皇誕生日、5月3日の憲法記念日、5月5日の端午の節句(子供の日)と、ハッピーマンデー制度でも動かすことができない確固たる祝日が並んでいるというのに、その日ごとの思いを持って過ごすことが少なくなっていると思うんですよね。
シルバーウィークだってそう。
本当に大事なのは秋分の日です。
この夏の暑さの終わりを感じる一日は、秋の豊作を祈る日であり、祖先を偲ぶお彼岸(秋彼岸)の中心日でもあるわけです。
もっとも日本らしい祝日といってもいいでしょう。
そんな日をレジャーウィークのなかに埋没させてしまうのは賢くありません。

秋晴れの日差しというのは、シルバーよりも、プラチナよりも、美しいものです。
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