プロ野球賭博、読売巨人は真摯たれ

10月5日に読売巨人軍から、所属の福田聡志投手が野球賭博に関与していたと発表があった事件ですが、今日6日にはJOCの平岡英介専務理事が東京五輪での野球・ソフトの追加種目入りが困難になるかもしれないといった内容のコメントを出しましたし、遠藤利明五輪大臣もプロ野球へのtoto(スポーツ振興くじ)拡大が難しくなったとの見解をしめすなど、大きく影響が広がっているようです。
まさに最悪のタイミングといっていいでしょう。
プロ野球もこれからいよいよクライマックスシリーズ(CS)が始まるところですしね…。

そんなニュースのなかで、私が呆れたのは、ジャイアンツの選手会長である村田修一選手会長が「不祥事は残念ですが、自分たちにやれることはCSに向けてしっかり調整することです」と記者団に語っていた場面です。
読売巨人軍は球団として、これから数日に渡って、選手やスタッフに事情聴取を行い、10日のCSまでにそれを終えるとのことですけど、残念ながらそれまでは選手もスタッフも”容疑者”なのです。
一部報道によれば、福田投手を野球賭博に誘ったのは同僚の笠原将生投手とのことですから、まだまだジャイアンツ内部から関わった人間が出てくる可能性もあるわけです。
”選手ができること”は”正直に調査に応えること”です。
野球をがんばれば済むという問題ではありません。

こういう野球選手の常識外れの認識で思い出すのは、1997年に発覚した19人のプロ野球選手による脱税事件です。
ほとんどの選手が1千万円を超える脱税額で、悪質と判断された10人には執行猶予のついた懲役刑が課せられています。
その裁判のなかで、川原誠裁判長が、「野球でいくらがんばっても関係ない。社会人としてしてはならないことをしてしまうとグラウンドで活躍できなくなる」と選手たちに諭したのは有名な話です。
ちなみにこの事件で有罪判決を受けた宮本慎也氏が今回の賭博事件を受けて発足した日本プロ野球機構(NPB)の調査委員会の委員のひとりに選ばれていて、「(福田投手の)脇が甘かったんじゃないんですか」と語っていたのはどんな皮肉でしょう。

福田投手は暴力団関係者が胴元をしている野球賭博にお金を賭けて、負けが込み、その借金の取り立てが球団までやってきたとのことで、事件が発覚したそうですから、いまのところは”賭けていただけ”とのことですけど、今後の調査の進み方によっては、球団内部の情報(先発投手、選手の怪我・調子)を暴力団に漏らした可能性、そして試合に手心を加えた可能性も浮上してくるかもしれません。借金という弱みを握られていたのなら、暴力団のいうまままになっていてもおかしくありませんからね。
このままCSにジャイアンツが出場して本当にいいんでしょうか…。

その”弱み”でいえば、ジャイアンツの原辰徳監督は、現役時代の不倫をもみ消すために”暴力団関係者”に1億円ものお金を支払っていたとして、2012年に大きなスキャンダルになりました。
私は当然、この年で監督を辞めるべきだと思っていましたけど、読売は続投を要請し、原さんもそれを快諾したのですから、一般の感覚とはかけ離れているといわざるを得ません。
読売も原さんも、「もみ消しを依頼した先が暴力団関係者だとは知らなかった」として、”反社会的勢力に金品を渡してはならぬ”というNPB規約には抵触していないと強弁したわけです。
もちろん、そんなのは苦しい言い訳にすぎませんから、週刊誌なんかは”原監督が暴力団に1億円”、”読売巨人は嘘つきだ”と書きますよね。
そうしたら読売巨人軍は『週刊文春』を名誉棄損で訴えたんです。
ところが、今年2015年7月、東京地裁は読売巨人軍の訴えを棄却しちゃったんです。
これは原さんがお金を払った相手は暴力団であり、読売は嘘をついたと認定したのと同じ意味です(読売巨人軍は控訴)。

こうなると当然、規約違反ですから、NPBは原監督を処分しなければならないはずですよね?
けれども、いまのところまったくそんな話は聞こえてきません。
もし、福田投手を処分するならば、原監督も処分しなければ筋が通らないと私は思います。
プロ野球は大メディアが親会社になっているチームが多いので、”報道しな自由”が存分に行使されていますけど、世間はしっかり見ていますし、スキャンダルも忘れません。

ここで真摯に不正と向き合わなければ、プロ野球は時代に取り残されてしまいますぜ。
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