2015ラグビーW杯、有終のアメリカ戦(前)

2015ラグビーW杯、10月12日に行われた我らが日本代表の”最終戦”の相手はアメリカ。
本来ならば決勝トーナメント進出をかけての戦いにしたいところでしたが、前日にスコットランドが勝ち点を14に伸ばしてしまったため、最終戦でボーナスポイント込みの勝利を収めたとしても13までしかいかない日本は、試合前からイングランドを去るのが決定していたわけです。
しかし、ラグビーという競技がとたえ絶望的な点差が開いていたも最後まで戦い抜くように、日本代表は世界のひとびとに日本桜の勇敢さを見せつけるために、大会3勝目を目指して素晴らしい試合をしてくれました。
これぞ2019年のW杯日本大会に通じる栄光への道です。

ただ、大会に名前を刻みたいという思いはアメリカも同じ。
彼らはここまで3戦全敗なので、”ひとつは勝ちたい”という執念は序盤の果敢な攻めからも明らかでした。
アメリカキックオフからのボールを日本がキャッチミスすると、そこに漬けこむようにして圧力をかけてくると、5分にアメリカがペナルティゴールで先制。チーム全体の動きも良くて、心も体もベストコンディションといった感じ。
私などは、アメリカは前の南アフリカ戦から中3日なので、日本が楽な試合をできると思っていたのですが、アメリカは南ア戦を捨て試合にして主力を温存して、日本戦ではスタメンを13人も入れ替えるという徹底ぶりだったのです。
(前に日本も同じことをしたことがありますけど、W杯において、勝利を掴むために、こういう戦略を取るのはアリだと私は思います。)

これでちょっと嫌な感じがしたんですけど、我らがブロッサムズは微塵も同様せず、その後すぐの7分、キックで相手の右サイドをえぐると、ためを作ってから左に小気味よく展開し、最後は松島幸太郎のトライ!
五郎丸歩が狭い角度のコンバージョンゴールも決めてくれて7-3と逆転!
日本はここまでメンバーの入れ替えなどはほとんど行わず、主力はみな疲弊しているようでしたけど、厳しい練習からなる高い技術と集中力は揺るぎません!

日本が取られてすぐに取り返したことで、アメリカも懐疑的なところもあったであろう日本の強さを実感したはず。
これで精神的にも日本が優位に立った、観客も日本の視聴者もそう確信したと思うんですけど、アメリカ人というのは愚直なまでに勇敢で、そんなものは意にも介さず、個人のパワーとスピードを軸に強引に攻め込んでくるのですから爽やかなまでに困った連中です。
日本は防戦の時間が続き、24分には真っ直ぐくると見せかけたアメリカが意表をつくように右へ展開すると、それに対応できずに、悔しい逆転トライ。
キックは外してくれたので助かりましたけどアメリカは本当にあきらめない。

これはかなり手こずりそう…。
と思ったのも束の間、日本はギアを上げるように攻めに移ると、28分にはドライビングモールで豪快に押し込んでいって、最後はこの日初スタメンの大学4年生の藤田慶和がトライ!日本大会への期待が膨らむトライ!
キックも五郎丸がやすやすと決めて14-8と再逆転!
取られたらすぐに取り返す、こういう試合運びはまさに強豪国のもの、日本の戦いぶりに私も震えました。
しかもこの後、どちらが点を取るかで後半への流れが変わる、という前半残りの時間帯も、日本は手堅く攻めて、33分には五郎丸のペナルティゴールでさらにリードを広げて17-8。
37分にはアメリカが死力を振り絞って攻めてくるも、ピンチのスクラムで日本が押し勝って凌ぎ、
いい形で試合を折り返しました。
日本は強い!

ただ、チーム全体でいうと、前のサモア戦に比べて動きが重いように感じられました。
これが大会4試合目ということで連戦の疲労は見ていても明らかです。負傷をしている選手も多くいました。
そんななかでキャプテンのリーチ・マイケルと五郎丸歩はここまでフル出場。
リーチは”フランカー”という相手に突貫してゆくポジションなのでまさに満身創痍。
おそらく他のチームのフランカーでフル出場している選手はいないんじゃないでしょうか。
なんともタフでなんとも頼りになる漢です。樹齢数百年の桜の巨木を思わせます。
後半もこの男がいれば大丈夫、一足早いお花見じゃ!
(興奮して長くなってきたので後編に続きます。)
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