野党大連立?志位委員長の仰天発言

私は以前、京都市の下町に住んでいたのですが、休日の朝といえば共産党のデモを思い出します。
ただし、デモといっても何十人何百人といったものではなく、十人もいない小粒なものです。
60歳前後(1940年か50年代生まれの)の男女が何事かを連呼しながらのんびりと路地を練り歩いているだけです。
その何事かは、巷を賑わす政治議題があればそれになるわけですが、なければだいたい「アメリカ追従を許すな」とか、「9条を守れ」とかいう声だったように記憶しています(3・11以降は反原発が多かったみたいです)。
あまり覇気のない行進でしたけど、お年を召された方が多かっただけに、暑い日も寒い日も、毎週毎週よく続くなあ、と感心したものです。

京都府といえば、地方議会での共産党議員の割合が最も高いことで知られています。
府議会も市議会も第2党は共産党です。
他の都道府県からすればかなり意外ですよね。
その理由としては、赤に染まった多くの大学の存在や、町の片隅で細々と暮らすひとびとの多さが考えられるでしょうけど、そもそも市民が政治や行政というものを信用していない、むしろ小馬鹿にしてるからだと私は思っています。
王城の地で、移り変わるときの権力を上手く利用しながら、粘り強く生き抜いてきた歴史がそうさせているのでしょう。

ですから、真に共産党が支持されているかといえば、そうでもないように思うんです。
たとえば小選挙区の議席だって共産党にはぎりぎりで渡しませんし、大小のデモだってしれーっと眺めているひとがほとんど。
支援したり、活動したりしているひとはごくごく少数です。
ただ、その少数のひとは本当に熱心なんです。
国会議員選挙だけではなく、府議選や市議選の度に”ボランティア”が最も多く駆り出されるのは共産党です。
ひとりひとりはあまりやる気はなさそうなのですが、さぼるひとってのはたぶんあまりいないんでしょうね。数だけはいつもきっちり揃っていました。
私はそういうところに”根の深さ”を見たものです。
そういうひとたちを裏切らなければ、共産党はこれからも細く長く生き続けるのでしょうねえ。

…そんなふうに思っていただけに、今月(2015年10月)15日に都内で記者会見を開いた共産党の志位和夫委員長が、「日米安保は維持する」、「急迫不正のさいには自衛隊を活用する」と発言したことには、心底驚きました。
これは共産党が全野党に呼びかけている野党連立内閣が万が一成立した場合を仮定しての、”政権与党としての責任”を語った発言なわけですが、共産党の党是には「日米安保破棄」と「自衛隊の解消」が謳われているだけに、その矛盾に私は正直混乱しています。
どういうふうに見たって志位委員長は嘘をついていますよね?
党是そのものが嘘なのか、そうでなければ嘘をついてまで政権を取りたいということです。

かつて日本の野党第一党だった社会党は、自民党と連立を組み、村山内閣というプレゼントをもらった際、それと引き換えに反米・反自衛隊・反原発といった看板をあっさり放り捨ててしまいました。
それでいまはどうなったでしょう?消滅寸前の少数政党です(名称は社民党に変更)。
志位発言はどうしてもこのことを思い起こさせます。

このくらいでは”根”は枯れないのか、それとも…。
答えは休日の京都の路地が教えてくれそうです。
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