シンガポール戦、アウェイでの快勝と新戦力

6月16日に埼玉スタジアムで行われたアジア2次予選の初戦で、シンガポール相手にまさかの引き分けという恥をかかされた我らが日本代表ハリルジャパン。
そこからは3連勝を飾り、グループ首位通過に向けて視界良好となったわけですが、”シンガポール”のその青空にひとつだけ浮かぶ小さいけれども色の悪い雲の塊みたいなものですから、代表はそれを払いのけてサポーターと国民を安心させねばなりません。
そうして始まった11月12日のアウェイでのゲーム、海の色がどんどん深くなるようなグラデーションの新ユニフォームに身を包んだ日本代表が、序盤から運動量と球際の強さと正確な技術でシンガポールを圧倒します。

スタメンはGK西川周作、4バックに酒井宏樹・吉田麻也・森重真人・長友佑都、Wボランチは長谷部誠と柏木陽介、攻撃的中盤に本田圭佑・清武弘嗣・武藤嘉紀、1トップはハリルジャパン初召集となる金崎夢生。

この日の日本の攻撃は徹底してサイドから。引いて守る相手にはやはりこれが有効です。
前半20分の先制点も、本田が右サイドから浮き球のクロスを上げ、DFと競った武藤が頭で落としたボールを金崎が胸で上手く収めてからの豪快左足ボレー!代表初ゴール!
26分の追加点も、右サイドからの崩しで、本田からパスを受けた長谷部が鋭い縦パスを右サイドに流れてきた清武に送ると、清武が素早く中央へクロス、金崎がつぶれたところに右サイドから斜めに走り込んできた本田がシュート!
ここは綺麗にサイドを崩しただけではなく、トップ下の清武がサイドに流れて出来たスペースに本田が入ってきたのも美しかった!
本田は素人目から見てもあまり上手くないのに結果はしっかり残すんですから、やはり持っている男ですね。

清武は前線の選手にボールとスペースの両方を供給して、地味ながらも光っていました。
もちろん、自分で仕掛けていった惜しい場面もあったんですけど、そのときは相手にユニフォームを掴まれるファウルで止められてもったいなかったですね。せっかくの新ユニフォームがビリビリニ裂かれちゃいますし、ついていません。

後半はシンガポールの暑さでちょっとグダグダしちゃいましたけど、相手にチャンスをほとんど作らせず、安定した試合運び勝利を確実なものにすると、後半42分にCKのこぼれ球を宇佐美貴史(途中出場)がミドルシュートを放ったところを吉田がコースを変えてダメ押しとなる3点目!
終わってみれば”快勝”といっていい内容でした。
ただ、試合後にハリル監督が「もっと点が欲しかった」といっていたように、相手のGKが素晴らしい出来だったとはいえ、やはりもうちょっとゴールシーンが見たかったですよね。
ミドルシュートの本数が少なかったのとその精度の低さは気になりましたし、セットプレイを取りにゆくようなプレイももっとあってよかったと思います(ブンデスで活躍している武藤のゴールも見たかった!)。
なにしろキャプテン長谷部さんなどはもう4年もミドルシュートを決めていません。
この試合は攻守に渡って活躍していましたけど、そろそろ頼みますぜ!

これで視界の雲も晴れ、日本の首位通過がはっきり見えてきたわけですが、この試合は勝ち点だけではなく、内容の面でも大いに収穫があったと思います。
ハリル監督が標榜している”縦に速いサッカー”のためのダイレクトパスもよく繋がっていましたし、課題だったサイドからの攻撃も徐々に制度が上がってきたんじゃないでしょうか。
新戦力の発掘という意味でも、柏木が彼らしいワンタッチパスでリズムを作っていましたし、金崎は最前線に強さと落ち着きを与えていました。清武のトップ下もスタメンで長い時間は初めてでしたけど、攻撃が本当にスムースで、周りがやりやすそうでした。
この3人にはハリルはまたチャンスを与えてくれるでしょうけど、今後対戦する厳しい相手にも同じようにプレイできるかどうかがスタメン定着のカギになるのは間違いありません。がんばれ!

それにしても金崎は中盤やサイドの選手というイメージだったのが、セカンドステージからはすっかりFWが板に付いてきましたよね。鹿島アントラーズのチーム事情があったのかもしれませんが、石井正忠監督は面白い起用をしたものです。海外から帰ってきて体もすっかり逞しくなりましたよね。久々の代表で少しも物おじしていなかったのも印象的でした。19歳の初代表から26歳のいままで一度も呼ばれていなかったのが不思議なくらいです。
サイドからFWに転向して点取り屋になったといえば、三浦知良やクリスティアーノ・ロナウドがすぐに思い浮かびますけど、こらからの金崎がどこまで成長するのかとっても楽しみです。

日本サッカーでは、ポジションを変えて成功したり、ある程度年齢がいってからグンと力を伸ばす選手というのはほとんどいません。
各クラブもメディアも我々サポーターも、”新戦力”というとどうしても”若手”ばかりに目がいっちゃいますけど、既存の人材でもきっかけさえあれば”新戦力”になるということを金崎夢生に教えられた気がしています。
まだまだ日本には、Jリーグには、”新戦力”が埋まっているはずです!
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