2015プレミア12準決勝、まさかの…

日本が優勝するだろう。

私もそう簡単に考えていただけに、9回の裏のおかわり中村剛也の打球がショートに転がり、アウトになった瞬間もどこか現実感がありませんでした。
先発の大谷翔平(代表への愛着を込めて敬称略)が7回11奪三振被安打1というほぼ完璧なピッチングで韓国を0点に抑え、打線は4回に相手のエラーもあってしっかり3点を奪う手堅い展開。
そして8回からは今大会、大事なセットアッパーを任されている則本昂大が登板すると、3者凡退に切って取って、流れはもう完全に日本のもの。
8回の裏の日本はチャンスを作るもあと1本が出ずに、そのまま3-0で9回に突入したわけですけど、若き守護神、松井裕樹には十分な点差、誰しもがそう思ったはずです。
しかし、小久保裕紀監督の判断は則本の続投。
8回に素晴らしいピッチングをしていたからでしょうけど、ちょっと私も意外でした。”勝ちパターン”というのがありますからね。

ひょっとすると則本自身も「自分は8回まで」と思っていたのか、先頭打者からの3連打を浴びて1点を返され、なおもランナーが2塁3塁に残るという、まさに魔の9回。
そして次のバッターに死球(やや微妙)を与えたところで則本は降板。
代ってマウンドに立った松井は無死満塁という緊張の場面に慌てたのか、押し出しの四球でスコアは3-2に。

これを見た小久保監督は、その前の則本は引っ張ったのに松井はこの四球のみで代える決断。
そして1点差を託されたのは今季パ・リーグで39セーブを挙げた増井浩俊。
迎える韓国のバッターは同じくパ・リーグで活躍するイ・デホ。
お互いに手の内はよくわかっているでしょうから、あとは知恵と技術、そして気持ちの勝負。
しかし残念ながらそれに勝ったのはイ・デホ。
レフト戦へのタイムリーヒットで韓国が逆転。
スコアは3-4。
これはまさに悪夢。

これで東京ドームが水を打ったように静まり返るなか、無死1塁2塁から1アウトを取るも、次のバッターにヒットを打たれて、またしても満塁に。
これ以上点をやったらもう終わりといっていい状況ながら、増井はポーカーフェイスを変えずに次のバッターをフライアウトに抑えて2アウト。
しかし、次のバッターには強い打球を前進守備のセンターに飛ばされ、「これはもうダメだ!」と思われたものの、秋山翔吾がナイスキャッチ!背走しながら落下点に一直線に入るレベルの高いスーパープレイでした!

この攻守で日本の逆転へのムードが高まったのはもちろんですし、9回裏は3番からという好打順。
これは野球の神様が与えてくれた”ドラマ”に違いありません。
3番の山田哲人が出塁し、4番の筒香嘉智か5番の中田翔が逆転ホームラン!
そんな展開を日本のファンは待っていたはずです。
しかし、リリーフに出てきた韓国の右サイドスローの投手相手に、山田と筒香は簡単に凡退。
2人とも緊張で顔が強張っていましたね…。
それでも中田が内角のボールを上手くさばいて出塁してくれると、日本はここで取って置きの代打おかわり中村。
レフトスタンドに白球が飛び込むイメージが球場全体を覆ったに違いありません。
けれども結果は…。

こうして日本はまさか過ぎる敗退となってしまったわけですが、敗因としてはおそらく小久保監督の9回の継投がクローズアップされるはずです。監督本人も試合後のインタビューでそこに触れていましたしね。
私もどうして9回頭から松井を使わなかったのかよくわかりません。
通常の判断ができなかったとすれば、これが”国際大会の怖さ”なのでしょうね…。

ただ、このプレミア12は国際大会といっても、日本・台湾の共同開催で、日本は開幕戦と準決勝・決勝戦を日本で行えるという”お殿様日程”。
しかも対戦国のほとんどがマイナーリーガーで構成されていて、まともなメンバーを揃えているのは韓国のみ。
その韓国には日本と違って厳しい日程や移動を課していたので、ホームの日本は圧倒的に有利。
この準決勝の負けは、そういうなかでの負けですから、ただの負けではないんです。
ベストメンバーを揃え、優勝へのレールを敷いてもらったなかでの負けなんです。
簡単にいうと赤っ恥です。

サムライをお殿様扱いしてしまったことが敗因だと私は思います。
日本が連覇した第1回と第2回のWBCは逆境の連続だったじゃないですか。
今年から始まったこのプレミア12という大会は、”日本を優勝させるための大会”、そしてそれを”東京五輪の野球開催に繋げる大会”といわれていましたけど、そういう筋書きばかりが最初に用意されていては、本当のドラマは生まれないんです。
今回の反省はそこにあります。
人気ブログランキングへ
スポンサーサイト
プロフィール

かつしき

Author:かつしき
FC2ブログへようこそ!

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード