第1回プレミア12を終えて

野球日本代表は、今日11月21日のデーゲームでメキシコ代表をコールドで破り、初のプレミア12を3位で終えたわけですが、試合後のインタビューでの小久保裕紀監督の表情は敗者のように硬く、2本塁打を放った山田哲人の目には悔し涙が浮かんでいました。
準決勝で韓国にまさかの逆転負けを食らい、目標だった”世界一”の夢がついえたことで、3位などにはなんの意味もなかったということなのでしょう。
今大会はメジャーリーガーの参加がメジャー球団から許されていなかったため、日本と台湾と韓国以外の国は、マイナーリーグやメキシカンリーグなどからかき集めたようなチーム編成で、メキシコ代表などはそれもままならず、大会直前に一度は辞退を申し出たほどでした。
しかし、12が11になってしまえば世界大会としてのカッコもつきませんし、興行としても困りまるので、主催者側との話し合いのなかで、”メキシコ系アメリカ人”などに門戸を広げ、急増チームを作り、それが準決勝まで進出してきたのですから、この大会のレベルというのは推して知るべしとしかいいようがありません。
ちなみに決勝でも韓国がアメリカを8-0で下して優勝しています。
つまり、準決勝の日本×韓国が事実上の決勝戦だったということです。”世界大会”といっていい競技レベルに達していた試合というのは日本×韓国のみだったといっていいでしょう(台湾は予選で不覚)。

そんななかで、日本は台湾との共同開催国という立場から、準決勝と決勝をホーム(東京ドーム)で行うことになっていて、日程的にも余裕があった上に、3決まではすべてナイトゲームという至れり尽くせりの環境でした。
「日本を優勝させるための大会だ」と外国勢が揶揄するのもわかります。
なので、日本のテレビ局も日本の優勝を確信するかのような放送予定を組んでいたのはいうまでもありません。
しかし日本が準決勝で敗れたため、テレビ朝日はなんと21日夜の決勝戦の中継を急遽中止にしたんです。
いくら視聴率が見込めないからといって、仮にも世界大会の決勝、それも一度は予定していたものをなくしてしまうという判断は容赦がなさすぎます。私もちょっと呆れました。
これもまたプレミア12が日本を優勝させるための大会だったことの証左なんでしょうけど、それだけプレミア12には競技としての価値がなかったということの証左でもあります。
さらにいえば、テレビ朝日は「日本人は野球が好きなのではなく、日本代表が好きなんだ」と決めつけているわけですから、日本の野球ファンは強く抗議していいと思います。

プレミア12は、メジャーリーグが主催するWBCでは利益が上がらないことに不満を持った日本が世界野球ソフトボール連盟に持ち掛けて、4年に一度の野球W杯をもとに作った新大会です。
メジャーリーガーはWBCにしか参加しないので、日本のテレビ局が連呼する”真の世界一”ではありません。
簡単にいえば日本プロ野球と世界野球ソフトボール連盟のお金儲けのための大会です。
将来的には五輪に復帰した際の予選に使いたい方針のようですけど、世界には本気で野球をしている国はほとんどないので、予選などというのは形ばかりのものといっていいでしょう。単なる箔付けです。

けれども、日本野球だけが盛り上がればいい、儲かればいいという大会では、世界的な野球の普及・発展には繋がりません。
外国のわけのわからないメンバーを集めた看板だけの代表チームに、国内トップを揃えた日本が大勝して喜んでいるのも滑稽な話です。
たとえば選手の年齢を制限して、”有望な若手の大会”という位置づけにして、WBCとの差別化を図ってはどうでしょう?
そういう大会を日本がお金と場所を提供して開催するのは意義があることだと思います。
小久保監督の”迷采配”だけがクローズアップされる今大会ですが、問題はそこではありません。
野球(ベースボール)をどうにかして世界規模の競技にすることなんです。
それは世界全体の野球のためでもあり、日本野球のためでもあります。
世界規模の競技にならなければ、野球のメジャーリーグ一極集中は加速し、日本野球はどんどん衰退してしまうことでしょう。
ですから、日本は内に籠れば籠るほどジリ貧になると私は思うのです。
とにかく、視野を世界に広げて、第1回大会の反省をし、今後に繋げてゆくことです。
それしかありません。

内側的な問題でいうと、小久保監督の続投は勘弁願いたいですけどね!
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