2015年の天皇誕生日 陛下の真っ直ぐさ

つい、3日ほど前のことです。
喫茶店で隣の席の中高年のグループが「一度行ってみたいよねえ」と熱っぽく語っているので、なんだろうと思って聞き耳を立てていると、皇居の一般参賀でのことだったんです。
今日12月23日は陛下の誕生日を祝う一般参賀がありますし、1月2日には新年の一般参賀があるので、話題になったのでしょう。
しかし、悲しいかなそのグループも結局、「東京に行くのは難しいよねえ」という結論に達していました。
年末年始の忙しい時期ですものねえ。
私の住む長野市もそうですけど、地方に住むひとびとにとって、陛下や皇居は憧れるだけの遠い存在です。
ですから、たまに地方巡幸が行われるとなると大騒ぎです。
来年2016年6月に長野県で開かれる全国植樹祭は〈三大行幸啓〉のひとつであり、天皇皇后両陛下が長野市での式典にご臨席されるということで、私もぜひ!と思ったものの、式典参加枠は一瞬で締め切り。呆然としましたよ。
長野県民と長野市民、待ち焦がれすぎ!

そんなことがあったので、今年の天皇誕生日はいつも以上に関心が沸いて、陛下の記者会見でのお言葉も、全文を宮内庁のHPで拝読いたしましたけど、今年は戦後70年ということもあって、例年よりも長いものだったように思います。
そのなかの、「軍人以外に戦争によって生命にかかわる大きな犠牲を払った人々として、民間の船の船員があります。」という部分で、軍に協力して人員や物資を輸送していた民間の船が、戦争末期に自軍の護衛もない状況で敵軍によって沈められたというお話は、私もあまり知らないことでしたし、一般的にもそうかもしれません。
そういう知られざる犠牲者に光を当てるのも陛下ならではのものなのでしょう、大いに感じ入りました。

そういう視点の違いでいえば、喜ばしい出来事として、2人の日本人のノーベル賞受賞とともに、約50年ぶりの”日本製のジェッ旅客機の試験飛行”を挙げられていたのは意外でした。
この時期よくメディアが紹介している2015年のトピックスの上位には、この話題はまったくといっていいほどなかったはずです。
陛下の意図をあれこれ考えてはならないとは思いますが、日本は世界を牽引する先進国のひとつであり経済大国なのですから、自国製のジェット旅客機くらいあってしかるべきです。陛下もご利用される日本国政府専用機だってやっぱり日本製でなくちゃ。
三菱重工業を初めとした関係各所はさらに開発を加速させてほしいものです。
『下町ロケット』みたいなドラマになるくらいがんばって!
(※陛下のお言葉は政治的にも経済活動的にも利用してはなりません。ここで私がいいたいのは、陛下のお言葉がなくても、技術大国日本のジェット旅客機が世界の空を飛ぶのは当たり前だということです。)

そして最後に陛下は、「私はこの誕生日で82になります。年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです。」とご決意を述べておられました。
おそらくこの”間違え”は、8月の戦没者追悼式典での段取り間違いと(黙祷前にお言葉を述べられそうに)、10月の全国豊かな海づくり大会での最優秀作文の聞き逃しのことだと思うんですけど、この2つともテレビ・新聞ではまったくといっていいほど報道されていないので(追悼式典のテレビニュースでは上手く編集)、国民の多くはなんことやらよくわからなかったはずです。報道は一部週刊誌等でしかされていません。
大メディアは気を回した、というか、腫れ物を扱うような態度といっていいでしょうね。

しかし、陛下はそれを自ら口にされた。
これは”自分の体は自分自身だけのものではない”、という認識があってのことだと思います。
良いも悪いもさらけ出し、国民と共有するというお考えなのでしょう。
私は、この陛下の”大きさ”に心打たれました。

ややもすれば我々は陛下や皇室に関する事柄、そのあり方を話すことすら”不敬”と思いがちですが、そんなことはないわけです。
目を背けることの方がずっと”不敬”だと私は思います。
いまの皇室の仕組みや法律は、時代の変化や現状に対応しているとはいえないものです。国民全体で話し合わなければならない課題も多いはずです。
陛下が真っ直ぐ国民に向き合おうとしているのですから、我々もそれに応えねばなりません。
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