日本一のお正月

1日遅れですが、みなさん明けましておめでとうございます。
今年は暖冬のせいか、私などはなかなか正月気分にならなかったのですが、お猪口を片手にお節をつまんでいると、心も体もダラダラしてきて、やっぱりお正月になるのですから不思議なものです。これも習慣のなせる業ですよね。

その習慣でいえば、お正月となると、離れたご実家に帰る方もいらっしゃるでしょうし、また久しぶりに親戚や友人と会う方もいらっしゃるでしょうけど、そんなときはやっぱり手土産のひとつも必要です。
これをどうすればいいのかというのはなかなかの悩みどころなので、私は出来るだけ”決まったもの”を送るようにしていますし、気心の知れた友達や親戚同士では互いに「あれを頂戴」みたいなことを事前にいっておくことにしているんです。その方がお互いに面倒がありませんからね。

そんな私のお正月の贈り物の定番は信州を代表する食べ物のひとつである〈栗かの子〉。
〈鹿の子〉といえば、一般的には餡玉を小豆や金時豆なんかで包んで丸く形を整えた和菓子のことになるので、〈栗かの子〉はその豆が栗になっているようなものを想像されるかもしれませんが、そうではなく、見た目はほぼ〈栗きんとん〉なんです。
ただ、違うのは餡には一切芋を使わず、栗のみで仕上げる点。
どこを食べても栗の味なので栗好きにはたまりませんし、味もより濃厚で、芋とは力強さが違います。これは栗が”種子”のせいかもしれませんね。栄養も豊富です。

この〈栗かの子〉は長野県小布施町の名物で、他府県ではあまり見かけませんから、知名度も低いとは思いますけど、これを一度贈ると、たいていのひとが「また」とリピートしてきますし、私の友人のひとりなどは、夏に会ったときに「正月はあれな」と念を押してきたくらいなんです。
いうまでもなく、私もこれが大好きです。
年越しに蕎麦をすすり、新年に栗かの子をつまみながら、「信州の正月は日本一だなあ」なんて悦に入っているわけです。

そんなふうに私は栗を使った甘味では栗かの子以上のものはない、と思っていたのですが、つい数年前、その認識を揺さぶられるお菓子に遭遇したことがあるんです。
それは岐阜県中津川市の本家すやの〈栗きんとん〉。
作り方の詳細はわかりませんが、裏ごしした栗を少量の砂糖と混ぜ、それを茶巾で絞って栗の形に整えただけのシンプルなお菓子なんです。見た目もなんてことありません。ほんと地味なものです。栗かの子のように粒栗も入っていませんしね。
まあ、それで私も「どれどれ」と軽い気持ちでひとつまみしたわけですが、これが身震いするくらい美味かった。
全身を栗の香りで包まれ、体のなかから栗の木が生えてきそうな勢い感じたほどです。
また、甘味が上品なのも私好み。
これは秋から冬にかけて売っている季節のお菓子ですが、お正月だったら、初釜のお菓子に出されたら嬉しいんじゃないでしょうかねえ。
岐阜県(南東部)の方たちをちょっと(かなり)羨ましく思ったものです。

このように日本全国津々浦々に地元のひとが愛する名物があり、懐かしい味があるわけですから、それをみんなで集まって食べれば、どこもかしこも”日本一”です。
蕎麦だって栗だって信州だけのものじゃないんです!
ちなみに、私のお正月のお酒は新潟と京都からのもらいものでした…。信州にもいいお酒はたくさんあるので、たまたまですよ、もちろん。

というわけで、みなさん今年もよろしくお願いいたします。
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