『真田丸』への期待と不安

先日、県外にいる友人と電話で話をしていたら(私は長野県在住)、「上田市ってどうやって行くの?」と聞かれたので、簡単に行き方を教えるのと同時に、上田城のいまの状態と池波正太郎記念館の存在を付け足しておきました。
その友人の念頭に、今年2016年の大河ドラマ『真田丸』があるのはいうまでもありません。
今年は信州に、歴史ファンのみならず、色んなひとが大挙して押し寄せてくるはずです。
近年の大河ドラマは”経済効果”とセットで語られ、舞台になる県の知事が作品の映像や内容にクレームを付けるなんてこともあるくらいですが、我が長野県でも昨年末から『真田丸』への期待が恐ろしいほどに高まっています。
『真田丸』が好評を博し、信州が大いに盛り上がる1年にしたいですよね。
私も今年は1話ごとに当ブログで感想を書いてゆくつもりでいます(録画したものを観るので月曜か火曜になるでしょうけど)。

それにしても、やはり歴史というのは財産です。
戦国ものは大河でも人気ですけど、”題材”は限られていて、直江兼次や黒田官兵衛といったマイナー(失礼)な武将ではどうしたって盛り上がりに欠けます。
しかし、信長・秀吉・家康の三英傑ばかりでは飽きてしまう。
そういうときにこそ真田家です。
後世の創作家たちによって膨らんだ真田家の物語は、エンターテイメント性に満ち溢れ、登場するキャラクターたちも歴史の枠を超えた魅力を振りまいているわけです。
読み物でも映像作品でも、「真田ものに外れなし」です。
つまらなく作る方が難しいといっていいでしょうね。

ただ、だからこそ期待値のハードルもまた高いんです。
今回の『真田丸』の脚本はいくつものヒット作を持つ三谷幸喜さん、主演(真田信繁=幸村)は人気実力ともに最高峰といえる堺雅人さん。
これが発表された時点で私もかなりワクワクしました。
真田昌幸役にかつて『真田太平記』で幸村を演じた草刈正雄さんを配するというのもオールドファンを喜ばせたことでしょう。
真田家にとって目の上のたん瘤であり、物語のキーマンである徳川家康を内野聖陽さんが演じるというのもまた興味深い。
信繁の成長に影響を与えるであろう、上杉景勝役の遠藤憲一さん、豊臣秀吉役の小日向文世さんもなかなかいい人選ですよね。
三谷幸喜さんは2004年の大河『新選組!』でも映画『清須会議』でも、歴史ものの場合はさほど奇をてらうこともないので、私もあまり心配はしていません。
とにかく真田ものは真正直に作れば成功は約束されているんです。

だからこそ、『真田丸』にはいくらか不安が残ります。
まずは信之役(信繁の兄)の大泉洋さん。
信之といえば、史実を見ても、堅物、もしくは大物という印象がありますし、これまでの創作物でもそう描かれてきたはずです。
ですから演じる俳優もシリアスな表現が求められるはずですけど、大泉さんはそれとは正反対ですよね…。
次に、ヒロインとして長澤まさみさんを起用し、”信繁の生涯のパートナー”などとしていること。
でも、事実でいえば”側室”のひとりにすぎませんよね。嫡男を生んだ正室と信繁は九度山蟄居の時期もずっと一緒に暮らしている
わけですし、どうやって折り合いをつけてゆくのか疑問でなりません。
しかも”パートナー”とかいう紹介文…。さぶいぼが立ちました…。
また、この紹介文でいえば、『真田丸』では家康のことを信繁の”最大のライバル”といっていますけど、2人は年齢もかなり違いますし、勢力も違いますし(しかも信繁は当主ではありません)、戦場であいまみえたのも一度きりなんですから、これは的外れも甚だしいといえるでしょうね。

こういう認識のひとが制作側にいるのですから、いくら脚本や演者ががんばっても、どうしようもない場合があります。
大筋を作るのは企画をするNHKなんです。責任の大半はそこにあります。
コケたらNHKのせいです!長野県民として失敗は許しませんよ!

1月10日の放送スタートをドキドキしながら待つこととします。
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