ふんだくれ、マエケン!

日本球界からメジャーリーグへの移籍は、パイオニアである野茂英雄からもう20年、毎年のように行われているので、あまり珍しいものではなくなっていますが、昨日1月8日(アメリカ時間7日)にLAドジャースへの入団を発表した前田健太投手のケースはなかなか興味深いものがありました。
報道によると契約は8年総額2500万ドルとのことでしたけど、数字を間違えているのかと思ったほどです。
前田投手の2015年の年俸は3億円(推定)だったといわれていますから、ほとんど上がっていません。
これまでメジャーに移籍した投手はかなりの年俸アップを勝ち取ってきたので、これはかなり意外でした。
ポスティングの譲渡金としてドジャース側から前田投手が所属していたカープ側に2000万ドルが支払われているとはいえ、過去の選手に比べれば低すぎます。
(※ダルビッシュ有は6年5600万ドル+出来高400万ドル。田中将大は7年総額1億5500万ドル。)

前田投手は現在日本球界最高のピッチャーのひとりですから、日本の野球ファンならば誰しもが「なぜなんだろう?」と思うところですが、入団記者会見で、その理由がすぐに明かされました。
事前の身体検査で、前田投手の体に「イレギュラーな点があった」そうなんです。
それで”買い叩かれた結果”が上記の年俸というわけです。
しかし、会見で前田投手は少しも不平をいうことなく、むしろ8年という長い契約を提示したドジャースへの感謝を口にしていたのですから立派です。
契約には出来高が設定されていて、ローテーションをしっかり守って、シーズンをフル稼働すれば、1年1000万ドルを超えるそうなので、結果で見返してやろうという気持ちなんだと思います。

ただ、翌日のアメリカメディアの報道によると、そのイレギュラーな個所というのは”右肘”らしく、本当だとしたらかなり心配です。
なにしろ、ダルビッシュ有や田中将大を始め、何人もの日本人投手が肘のトラブルで思うような活躍ができていないんです。
メジャーリーグでは「日本人投手は3年以内に壊れる」なんていい方もされているそうですしね。
和田毅や藤川球児などはメジャー移籍1年目ですぐに肘をやってしまっているので、契約した球団からしたら「そりゃないぜ!」っていいたくもなります。

日本人投手がメジャーに渡ると必ずといっていいほど肘を怪我する原因はなにか、メジャー側は日本時代(学生時代も含め)に投げさせすぎだと批判していますし、日本側からすればメジャーの中4日か厳しすぎる(メジャー育ちの投手もよく肘を壊します)ということをよくいいますけど、どちらも正解なんだと思います。
対処方法とすれば、日本時代にあまり投げず、メジャーに行っても、ちょっと肘が痛ければすぐに休むことが重要でしょうね。
周囲のいうことを無視して、投手が自己防衛する以外にありません。

ですから日本のファンも、高校野球での酷使や、プロに入ってからの球数を注視すべきです。
日本プロ野球に昔からある「投手は先発完投が理想」、みたいな考えは捨て去りましょう。
投手のみなさんは自分を労わり、ファンはそれを容認する。
しかし、そのかわりに、いったん投げると決まったときは高いパフォーマンスを要求する。
それに応えてこそプロってものです。

いい投手の現役を長く楽しむというのは、ファンにとっても投手にとっても球団にとっても素晴らしいことです。
そういう伝統を日本球界で作り、それをメジャーに輸出すれば、日本の投手は日本車と同じような評価を得られるはずです。
プロになるような投手というのは日本全体の宝といっていい存在ですからね。
ただ、高品質の日本車ならばイレギュラーな部分あったとしても頑丈に走り続けると思うので、マエケンには肘への負担をカバーする技術と知恵を見せて欲しいものです。
日本人投手を軽く見るアメリカ人から大枚をふんだくってやれ!
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