碓氷バイパス、ツアーバス転落事故

昨日1月15日午前2時ごろ、長野県軽井沢町の国道18号(碓氷峠・碓氷バイパス)で起きたスキーツアーのバス事故ですが、利用客29名・乗務員2名のうち、亡くなられた方が14名(うち乗務員2名)、重体の方が2名、残りの方も様々な怪我を負うという、傷ましい大参事となってしまいました(16日夕方現在)。
現場は曲がりくねった山道の下りカーブで、バスは右側からガードレールを突き破り、高さ3mの崖に横転しながら転落したとのことです。
崖の高さはそんなにないものの、テレビニュースに映ったバスの破損は酷いものだったので、おそらくかなりのスピードでガードレールに衝突したのでしょう。
事故原因はいまのところよくわかっていませんが、現場にブレーキ痕がないので、車体の整備不良か、運転手になんらかの体調面でのトラブルがあったのか、運転技量に問題があったのか、警察による捜査を待ちたいと思います。

ただ、それらは直接的な原因であって、”間接的な原因”はすでに明らかになりつつあります。
バス運行会社である〈イーエスピー〉によると、事前に定めていた運行ルートでは上信越道(高速道路)を利用するはずだったのに、運転手はそこに入らず、”独断”で曲がりくねった国道18号を選んだというのです。
〈道路運送法〉によると、ツアーバスは、あらかじめ会社側が〈行程表〉を定め、運転手はそれに従ってバスを進めなければならない決まりになっています。仮に気候や事故などの影響でルートを変更する場合でも、運転手は会社にその旨を連絡しなければなりません。
しかし、今回の事故では運転手が「勝手に」ルートを変更したとのことですから、運転手による法律違反といっていいでしょう。
ただ、テレビ取材などによると、この会社では運転手が臨機応変にルートを変更することが”常態化”していて、会社もそれを黙認していたというのですから、会社側にも大いに責任があるというものです。
今回のバスにはドライブレコーダーが搭載されていなかったとのことですけど、ETCの利用記録などから”常態化”の裏付けは取れるでしょうし、警察や国土交通省にはそこもきっちり調べていって欲しいものです。

また、事故当時ハンドルを握っていた運転手は12月に入社したばかりで、大型バス(12m)にも慣れていなかったとのことで、生き残った利用客の方が、バスは事故の前からカーブの度に異常なほど大きく左右に揺れていたとインタビューで証言していたのも聞いていて恐ろしいものがありました。
もちろん、この”揺れ”は車体トラブルが理由とも考えられますが、それならば2人いる乗務員が相談して路肩にでも止めて様子を見ればいいわけですし、運悪く簡単に回避できないほどのトラブル(たとえばブレーキ系統)だったとしても乗務員からお客さんに緊急アナウンスがあってしかるべきです。
そういうものがないままに事故を起こしたのですから、亡くなってしまったとはいえ乗務員の責任も、今後の事故防止の観点からしっかり追及する必要があると思われます。

ツアーバス運行会社というと、定期的に問題を起こしてニュースになることがありますが、この〈イーエスピー〉という会社は、去年2月の国による通常監査で、運転手に必要な健康診断を受けさせていなかったとのことバレて、事故2日前の今月13日に行政処分を受けているんです。
処分内容は、今回のものとは違う中型バス1台の使用を20日間禁止するというもののようですが、これがもう少し重い処分だったら事故も防げていたのではないかと、どうしても悔いが残ります。
いまやツアーバス運行会社の数も膨大になり、監査や処分を徹底することも手間暇がかかって現実的には難しいとは思うんです。
そういうときはやっぱり法律を厳しくすべきです。経営者や責任者や運転手も、会社ではなく自分に”刑事罰”が下るとなれば、自ずと身が引き締まるはずですからね。

今回の犠牲者は20歳前後の前途ある大学生ばかりで、本当に気が滅入ります。
若者たちが、楽しみにしていたスキー旅行でこんな事故に会うなんて悲しすぎます。
もうこんな惨劇は見たくない。
国民も国も、そのために出来る限りのことをしなければなりません。
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