SMAP騒動のもやもやした決着

最初に”解散へ”という報道があった1月13日(2015年)からこのかた、日本中をやきもきさせてきたSMAPですが、昨日18日午後10時15分の冠番組『SMAP×SMAP』での緊急生出演において、”存続”らしき雰囲気で話をしていたので、多くのみなさんも一応はほっと胸を撫で下ろしたのではないでしょうか。私ももちろんそのひとりです。

ただ、その会見は、はっきりとした言葉がなく、内容は薄らぼんやりしたもので、メンバー(主に4人)の重苦しい表情だけが印象に残るものでした。
それぞれの言葉を簡単に拾ってみると、中央の木村拓哉さんがまず「先週から我々SMAPのことで世間をお騒がせしました。
たくさんの方にたくさんの心配とご迷惑をおかけしました」と詫び、最後に「僕たち5人はただ前を見て進みたい」と決意を述べ、稲垣吾郎さんは「これからの自分たちを見ていただき応援ていただけるように頑張ります」、香取慎吾さんは「心配かけ不安にさせてしまい本当に申し訳ありませんでした。みなさんと一緒にこれからいっぱい笑顔作っていきたいと思います」と言葉を詰まらせながらも語り、左端に立たされたリーダーの中居正広さんは「今回の件でどれだけSMAPがみなさんに支えられているのか強く思いました。これからもよろしくお願いします」と神妙な面持ち、 草彅剛さんは「今回、ジャニさん(事務所社長)に謝る機会を木村くんが作ってくれて、ここに立てています。5人でここに立てたことに安心しています」とちょっとだけ内幕に触れていました。

内容から総合すれば、報道にあるように、木村さん以外の4人がいったんは事務所からの独立を決断しながらも翻意し、今後もグループとしてジャニーズ事務所で活動してゆくということなのでしょう。
ただそれだけのことなのに、5人は苦渋に満ちた表情で、打ちひしがれたような姿で、必死に言葉を選んでいる。
こんな重苦しい会見はあまり見たことがありません。
ちなみに、この番組の視聴率は平均で31.2%、瞬間で37.2%というのですから、国民的関心事であったのは確かです。
そして、その多くの国民はこの会見を目にして何を感じたのでしょう?

翌19日の報道によると、この会見の直後、「BPO放送倫理・番組向上機構のサーバーがダウンし、一時的にウェブサイトがつながらない事態となった。」(日刊スポーツ)とのことです。
おそらく、多くのひとはSMAPがジャニーズ事務所による圧力に屈し、謝罪めいた会見を強要されたと感じたのでしょう。
いうまでもなく、その”圧力”というのは、”芸能界から干す”という意味です。
我々はジャニーズ事務所によるであろう、そのような状態をこれまでも何度か目にしています。
独立をきっかけにした”干す、干される”というのは、ジャニーズ関係だけではなく、日本の芸能事務所においてはよくある話です。
具体例は出しませんが、ネットで検索するだけで、数えきれないほど出てくるので割愛させていただきます。
もちろん、事務所はタレントの育成と売り出しにコストをかけているわけですから、タレントの側も独立する際には筋を通すべきだとは私も思います。
しかし、逆にいえば、何年も何十年も事務所に貢献してきたタレントさんが「独立したい」となったときに、反対するのは筋が通りません。SMAPのように、かかったコストは回収し、おつり(莫大な)が来ている状態ならばなおさらです。

私は、芸能事務所というのは本来的にはエージェントだと思うんです。
契約しているタレントのために仕事を取ってきたり、待遇を交渉したりして、タレントから報酬を得るという業務です。
タレントの方はエージェントの働きに満足できなければ契約を打ち切って新しいところを探す、エージェントの方もタレントが自分と合わなければ契約を結ばない、そういうドライな関係でいいんじゃないでしょうか。
また、新人の育成・売り出しや、グループ結成などといったものにしても、ひとつのプロジェクトですから、それが終われば(コストを回収し終わったら)プロジェクトチームは解散、グループがそのまま活動を継続させたいのであれば、権利関係をチームからお金で買い取ればいいだけです。
欧米の芸能界(エンターテイメント産業)というのはこういう形でしょうから、そろそろ日本もそれを真似るべきだと思います。
いまの日本ではタレントは事務所の奴隷でしかありません。

我々一般大衆が見たいのは、事務所のいいなりになっている操り人形ではなく、自分の意志で動く生身の人間です。
そういう人間の才能と個性が十分に発揮されなければ、日本のエンターテイメント産業にチカラが漲るはずもありません。
今後はTPPによってエンターテイメント産業も国際競争にさらされるわけですから、いまのままでは日本の芸能界は世界に飲み込まかねません。
そして今後はタレントの労働環境についても”世界基準”が求められてくるはずです。
ところが、驚くことに日本にはタレントの労働組合が存在しないんです。
(※日本俳優連合は残念ながら事業協同組合。アメリカには映画俳優組合という強力の労働組合があります。)。
タレントが事務所を離れれば誰も助けてくれないどころか、寄ってたかって干そうとするのですから、それでは恐ろしくて事務所を離れることはできませんよね。
ですから、事務所は自分に有利の契約で、とことんまでタレントをこき使えるわけです。
これはもう昨今流行りの”憲法違反”ではないでしょうか。
国会で話し合ってもいいくらいの話だと思いますぜ。

今回の騒動で、日本のナンバーワンでありオンリーワンなスーパーグループであるSMAPですら、事務所に逆らえば自分の思うがままに活動できないことが日本中に知れ渡りました。
これは本当に異常なことです。
我々日本人はSMAPへの愛着と同時に、その異常さへの嫌悪感を共有しました。
今後はこれをいかにして芸能界改革に繋げるか、それが課題といっていいでしょう。
私は芸能界からその旗振り役が出てくることを期待しています。

小栗旬さんからSMAP騒動についてのコメントないかなあ。
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