『真田丸』第2話、『決断』

1月10日放送の初回の評判も上々だった大河ドラマ『真田丸』。
その勢いを加速させたい第2話『決断』では、織田勢が甲州に攻め入り、新府を捨てた武田勝頼も家臣の裏切りに合って儚くも自害に追い込まれるなか、真田信幸・信繁兄弟は祖父母や母、姉といった一族郎党と共に甲州から父昌幸が待つ上野へと、命からがらの逃避行を成功させます。
そして武田が滅びたいま、真田家は戦国乱世を生き残るためにどうその舵を取ってゆくのか、当主たる昌幸の決断はいかに。

逃避行のパートはあまり緊張感もなく、どちらかといえばコメディタッチ。母役の高畑淳子さんがいい味を出していました。
夫昌幸役の草刈正雄さんに助けられ、縋りついて泣くシーンでは、夫への信頼と愛情の深さを短い時間で表現していたのもさすがでしたね。
それと、姉役の木村佳乃さんの乗馬姿が様になっていたのはびっくり。
調べてみると学生時代は馬術部だったそうで、芸は身を助けるとはこのことですね。

また、今回は、真田家にとっての最大の敵であり、物語を面白くするキーマンである徳川家康の出番が多く、健康オタクぶりや古狸ぶりといった定番の演出がなされていました。
そんななか面白かったのが、焼け落ちた新府に入った家康が「武田が滅んだのにちっとも嬉しくない」と呟くシーン。
家康はこの戦の後、旧武田家臣を多く迎え入れたように、信玄への尊崇の念があったのではないかと考えられているので、歴史ファンはそれを表現したセリフと考えるでしょうし、大河ファンからしたら、家康役の内野聖陽さんが2007年の『風林火山』で山本勘助を演じているので、思わずニヤリとしたことでしょう。こういう遊びは私も大好きです。
内野さんは楽しそうに古狸を演じていましたし、今後は独特の迫力で彼らしい家康像を作ってゆくでしょうから、今後がとっても楽しみです。

そしてこの『決断』というタイトルでもわかるように、話の終わりに真田昌幸が迷いつつも、「織田につく」という決断をしたパートは演出よりも、昌幸役の草刈正雄さんの間合い、セリフ回し、表情の使い方が秀逸でした。
視聴者はまるで昌幸と一緒になってぐるぐると考え、一緒になって「こうだ!」と決断したような気分になったことでしょう。
このパートでは籤を引くなどしながら、二人の息子に逡巡する姿を見せるものの、最後は当主として自分一人で決断を下す姿が本当にカッコよかった。親父の大きな背中を見たような気分でした。
”真田家の物語”というのは、他のどの役者ががんばっても、昌幸役がダメならそれで終わりです。
逆にいえば、昌幸役が良ければ、作品はぐっと引き締まる。
そういう意味で、草刈正雄さんの起用は大正解といっていいんじゃないでしょうか。

というわけで、この第2話は、物語的には盛り上がる場面のない難しい回でしたが、名優たちの演技で十分に満足できる話になっていたと思います。
大河ドラマというのは1年間の長丁場ですから、筋書きが面白い回もあればそうでもない回もあるわけですから、そこは役者や演出家の腕の見せ所です。
そうやって荒波を乗り切れ、『真田丸』!
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