『真田丸』第3話、『策略』

関東地区(慣例的には全国扱い)での視聴率が初回19.9%、第2話が20.1%と好調な大河ドラマ『真田丸』ですが、物語の舞台であり、私の地元でもある長野県ではなんと初回32.4%、第2話31.1という人気沸騰状態。
スポニチの報道によると、『軍師官兵衛』のときは関東15.8%。舞台である姫路を含む関西が18・2%とさほど差がないのですから、どれだけ信州人が真田家を愛し、誇りを持っているかわかろうというものです。
その熱気が作品にも反映され、そしてそれが全国に広がって行けば、これほどの幸せはありません。

そんな期待が膨らむ第3話『策略』の内容はといいますと、仕えていた武田家が滅び、次は織田家に付こう考えた真田昌幸は、いったん本拠地である信州小県に戻り、そこの国衆をまとめ、その頭目として、織田家から声がかかるのを待ちます。
そんな父と一緒に故郷へ戻ってきた主人公・真田信繁は、恋心を寄せる梅や、幼馴染のきりとの再会を喜ぶのでした。

ストーリーに大した進展はなく、”大河”としての面白みに欠ける回ではありましたが、物語を彩る2人の女性が登場し、華やかさは増したように思います。
梅を演じる黒木華さんは、野暮ったい容貌のなかに芯のしっかりした美しさが光り、主人公が思いを寄せるに相応しい存在感があり、その恋の行方は今後も気になるところです。史実を見れば、悲恋に終わるのはわかっているので、それを脚本の三谷幸喜さんがどう仕上げるのか楽しみにしましょう。
一方のきりは、史実では信繁の側室のひとりになるのはわかっているので、いまは信繁への恋心を抑えつつ、信繁の恋を応援するという役どころになりますが、それを長澤まさみさんが好演していました。
普通に考えれば、”美人女優”である長澤さんが片思いの相手、側室が”演技派女優”の黒木さんの方がしっくりくるのでしょうけど、それを逆にしたところにちょっとした面白みもあると思います。
私個人としては黒木さんをヒロインにして、長く観たかったですけど。

この回の副題にもなっている『策略』は、昌幸が上杉家からも粉をかけられているように装い、密書をわざと奪われるという芝居でもってそれを織田信長に知らせ、”色んな勢力から誘いがある男”という評価を得ようとしたことによります。
この筋書きは真田ものの小説なんかでも似たようなものがありますけど、『真田丸』ではその奪われる役目を長男・信幸に負わせることで、信幸が昌幸への不信感を持つひとつのきっかけにしているようなところもあり、これは簡単にいうと、今後の伏線でしょうね。
ただ、私は真田信幸(信之)というと深謀遠慮に富んだ器の大きな人物というイメージが強いので、それがころっと騙される姿にはかなり違和感があります。
信繁の引き立て役にしたいのかもしれませんけど、信之を小者にすれば信繁までもが小者になるというものです。信之を大きく描き、それと同じか、それを超えるくらい信繁も大きく描くことによってこそ、作品にスケールが出てくるのではないでしょうか。
制作側には考え直して欲しいものです。

そして今回、最も私の印象に残った登場人物はといいますと、それは藤岡弘、さんが演じる徳川家の猛将・本田忠勝。
その武人然とした姿が似合っていたのはもちろん、主人・家康を無理やり自分のペースに巻き込む強引さも面白い演出でした。将来、この強引さでもって婿となる信幸を救うのだと誰しもが思ったことでしょう。
そういう演技が嫌な感じにならず、爽やかな感じになるのは藤岡弘、さんの魅力でしょうねえ。まさにはまり役です。
(※名前に”、”を付けるのが面倒くさいので再改名してください!)

というわけで、この第3話は色んな伏線を張った回といえるでしょう。
大きな出来事がなく、翌日出てきた視聴率も18.3%(関東)と落ち込みましたけど、それら伏線を回収してゆけば未来には繋がってゆくはずです。
それこそ”策略”ですね!
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