リオ確定だべ!

一昨日1月31日(2016年)に行われた大阪国際女子マラソンはいわずと知れたリオ五輪の選考レース。
ロンドン五輪代表だった重友梨佐を軸に争われると思われていたレースですが、ハイペースの展開に重友さんが早々に脱落し、先頭集団を形成したのは福士加代子、竹中理沙、カプチッチ・セリー・チェピエゴの3選手。
そして激しい鍔迫り合いのなか、30キロ付近で福士さんがスパートをかけると、あとの2人はついてくることができず、福士さんが独走し、なんと2時間22分17秒という好タイムでの圧勝!
大阪での22分台は2006年以来というのですから、本当に大したものです。

ゴールテープを切った福士さんは思わず、「リオ決定だべ!」と叫んでいましたけど、テレビ中継を観ていたひとはみんなそう思ったんじゃないでしょうか。内容もタイムも文句のつけようがありませんでした。
ちなみに、去年7月に日本陸連が発表した女子代表の選考基準は、2015年世界選手権8位以内入賞者で日本人選手最上位の1名。
さいたま国際、大阪国際、名古屋ウィメンズの3つの選考レースにおいて日本人3位以内の選手の中から、(1)2014年4月1日から16年3月13日までの間に日本陸連設定記録(2時間22分30秒)を突破した者、(2)各レースの記録や順位、レース展開、タイム差、気象条件を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された選手から選考するが、その優先順位は(1)、(2)の順になる、というものでした。

そして、昨年8月の世界選手権では伊藤舞が2時間29分48秒で日本人最上位の7位、11月のさいたま国際では吉田香織が2時間28分43秒で日本人最上位の2位でしたから、選考基準に照らせば福士さんは”決定的”だと思うんです。
もちろん、名古屋ウィメンズで日本選手が凄まじい好タイムで表彰台を独占する可能性もゼロではないかもしれませんが、現実的に考えれば、22分30秒を切り、選考レースで”優勝”した選手が代表から漏れるなんてありえません。
それがわかっているから、福士さんも「決定だべ!」と叫んだわけですよね。

しかし、今日2月2日の報道によると、福士さん陣営に対して陸連からの「当確」という言葉がないらしく、所属するワコールの監督が、「それならば3月の名古屋ウィメンズにも出場させるかもしれない」といっているそうなんです。
もちろん、そんな間隔でフルマラソンを走れば体へのダメージは計り知れませんし、8月のリオ五輪に出場できたって悪い影響が出るに決まっています。
いまの福士さんならばメダルだって狙えるかもしれないのに、なんとももったいない話ですけど、監督だってそんなことは百も承知のはずです。
ようするにこれは陸連に対する”抗議”と”圧力”に他なりません。

女子マラソンの五輪選考といえば、切符が3枚しかないのに、選考レースが4つあるというわけのわからない状態が長く続いている上に、このリオ五輪のそれは余計に曖昧になっていて、選手サイドとしては理解も納得もできないということなのでしょう。
毎度毎度揉めているのに、選考基準をしっかり定めないのですから、日本陸連はトラブルを楽しんでいるのでしょうか、本当におかしな組織です。
最終選考レースとなる名古屋ウィメンズには前田彩里、木崎良子、田中智美、そして野口みずきという有力ランナーが出場するので、24分台、25分台で走る選手が複数出る可能性だって十分にありますよね。
世界選手権で29分台の7位だった伊藤舞さんは”内定”みたいですけど、そうなれば絶対に論争が巻き起こるはずです。

そうやって大揉めに揉めた選考で傷つくのはいつも選手です。
去年の世界選手権の代表選考でも日本陸連は、”選考レースを優勝した田中智美が落選する”という摩訶不思議な決め方をして、世論の大顰蹙を買いました。
そしてその田中さんを退けて、選考レース3位(日本人トップ)で代表に選ばれた重友梨佐は、世界選手権では32分37秒の14位(日本人3位)と惨敗したわけですけど、おかしな選ばれ方をしたプレッシャーがなかったとは思えません。心から同情します。

連盟の本来の仕事というのは、選手個々が自分のチカラを存分に発揮できるようサポートしてあげることです。
それなのにいまはまるで全力で妨害している。
4年後には東京五輪もあるんです。
そろそろまともになってもらわねば困ります。
ワコールの監督が投じた勇気ある一石が改革の嚆矢になることに期待します。
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