清原逮捕をきっかけに

「清原和博容疑者、覚醒剤所持で逮捕」。

今日2月3日(2016年)は朝からこのニュースで持ち切りでしたけど、メディアや世の中の受け止め方が、「まさか」とか「びっくり」ではなく、「やっぱりか…」という感じだったのは、なんとも悲しいものがありました。
清原和博の覚醒剤の噂は以前から度々噂になっていましたし、近年の風貌や行動は”堅気じゃない”としかいいようがありませんでしたから、来るべき日が来てしまったというところでしょう。

野球選手・清原和博といえば、説明不要のスーパースターです。甲子園を沸かした高校時代から2008年にプロ野球を引退するまで、何度スポーツ紙の一面を飾ったかわかりません。
しかし、引退後は野球の現場から離れ、解説やタレントの仕事をしながらも、かなりの喪失感があったようです。
メディアでは、それによって心身のバランスが崩れ、覚醒剤に手を染めていったという分析をしていましたけど、私はそういう”理由”が重要だとは思いません。
スポーツ選手ならば引退後にそういう状態に陥る選手は少なくないでしょうけど、覚醒剤に走るというケースはそう多くはありませんよね。
ようするに、”きっかけ”や”段階”があって、覚醒剤に行きつくはずなんです。

いくつかのメディアで、清原和博は現役時代から〈グリーニー〉と呼ばれる興奮剤を使用していたと報じられていますけど、このグリーニーは2000年代半ばまでは違法とはされておらず、メジャーでも日本でも蔓延していたと考えられている薬物です。
興奮剤は集中力を高めるので、小さな球を投げたり打ったりする野球ではかなりの効果が期待できるのでしょう。
日本でこのグリーニーが注目されたのは、オリックスや読売ジャイアンツ、メジャー球団などに所属していた野村貴仁元投手が引退後に覚醒剤の使用で逮捕起訴されのち、週刊誌で「元同僚の外国人選手から進められてグリーニーを使うようになり、その後は日本のチームメイトにも分けてあげた」(2007年)と証言したときだったと思います。
それ以前も千葉ロッテの選手が集団で使用しているとの報道がありましたけど、野村元投手の場合は覚醒剤使用で有罪になったひとだけにかなりのリアリティがありました。
清原和博と野村元投手は同時期に読売ジャイアンツに所属していたので、ひょっとすると”きっかけ”はここだったのかもしれません。
(※2人と同時期にジャイアンツに所属し、その後メジャー挑戦した某投手も、2006年に薬物陽性反応が出て処罰を受けています。)

清原和博という選手は読売ジャイアンツに移籍した翌1998年から”肉体改造”と称して、ステロイドを使ったとしか思えないビルドアップを行い、疲労回復には”ニンニク注射”を打っていることも有名でしたから、薬物依存の体質は現役時代から作られていたといっていいでしょう。
本人のブログによると、引退後も体調不良になれば病院でビタミン注射を打ってもらうという繰り返しだったようですから、かなりの依存度の高さです。
こう見てくると、現役時代に薬物に頼っていなかったら…、と思えて残念で仕方ありません。

スポーツ選手の違法・脱法薬物使用というのは、本人の心がけもあるでしょうけど、組織として対処すべき問題だと私は思います。
組織で禁止薬物を指定し、しっかり検査をし、処罰をすることが大切です。
それは公正な競争のためはもちろん、スポーツが倫理観の醸成に役立つと示すことにもなりますし、選手を守ることにも繋がるわけです。
しかし、日本プロ野球機構(NPB)は週刊誌報道や野村元投手の告発に対して、それを真摯に受け止め、適切な対応をしませんでした。
なにしろ、いまだにNPBは日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に加盟していないんです。
定期検査や抜き打ち検査をしているというのも聞いたことがありませんし、メジャーのミッチェル報告書の影響で2007年に行った検査も”独自”にやっただけなので、信憑性にはどうしても疑問が残ります。

NPBは清原逮捕を重く受け止めるべきです。
第二第三の清原を出してはなりません。
2月1日からキャンプが始まり、球春到来となったのに、すっかり冷えてしまった気がします。
昨年の野球賭博事件もそうですけど、このままではプロ野球が反社会的なものに見られてしまいますぜ。
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