東京マラソンを終えての混沌

今日2016年2月29日午前9時10分、華々しく号砲が打ち鳴らされた東京マラソンは。いわずと知れたリオ五輪男子マラソン選考レース。
気温・風ともに穏やかな状況のなか、”元祖山の神”今井正人選手や”プロランナー”藤原新選手、アジア競技会銀メダルの松村康平選手といった有力ランナーによる白熱した戦いが期待されます。
選考レースはこれが3試合目ですが、いまだ内定者が出ていないので、たとえ無名のランナーだとしても、ここで優勝争いでも演じれば一夜にして注目が集まるというものです!

…しかし、結果をいってしまうと、終盤まで優勝争いに加わった日本人ランナーはゼロ。
中盤までただひとり先頭グループに食らいついていた”双子ランナー”村山謙太選手は22キロ過ぎで脱落、中盤から追い上げた服部勇馬選手も終盤に失速し、日本人トップは最初から最後まで自分のペースを守り、先頭グループとはまったくの無縁のなか2時間10分57秒の全体8位でゴールした”一般参加”の高宮佑樹選手。
本人も「実感がないです。日本人トップでびっくりしています」と話しているように、今回は有力選手が総崩れで、本当に予想外のレースとなってしまいました。

ちなみに日本陸連が定めているリオ五輪の選考基準は、
(1)世界選手権で男子マラソン入賞者(8位以内)で、日本人最上位の選手。
(2)福岡国際マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソンの3つの選考レースで日本人3位以内の成績を残し、2014年4月1日から16年3月13日までの間に日本陸連の設定記録(男子2時間06分30秒)を突破した選手。
(3)各レースの記録や順位、レース展開、タイム差、気象条件を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された選手。
となっています。
去年の世界選手権では日本人最上位が21位の藤原正和さんで2時間21分06秒、福岡国際では一般参加の佐々木悟選手が8分56秒で3位、そして今回の高宮選手が10分57秒の8位ですから、誰も”内定”には至らないというわけです。
最後の選考レースとなるびわ湖毎日(3月6日)には、ロンドン五輪6位の中本健太郎選手や”新山の神”柏原竜二選手が参加することになってるので期待したいところですけど、中本選手は怪我などもあってこれが1年3ヶ月ぶりのレース、柏原選手はこれが初マラソンなので、結果はまった読めません。

このような混沌とした状況のなか、にわかに注目度が増しそうなのは”市民ランナー”川内優輝。
川内選手は去年12月の福岡国際で全体8位、日本人でも3位と惨敗し、リオ五輪の夢は絶たれたかに思われましたが、そのあとすぐに”一般参加”による出場を決断したというびわ湖毎日で好結果を出せば、有力選手がこぞって脱落したいま、奇跡的に五輪切符を掴みとることになるかもしれません。
国民的関心が集まるなかで決めれば、”やっぱり川内はスターだなあ”ということになるでしょうねえ。

ただ、もし川内選手が切符を獲得したとして、このままでゆくと残りの2人は、福岡の日本人トップである佐々木選手と東京の高宮選手になると思うんです。そうなれば3人とも”一般参加”ですよ。これは前代未聞ではないでしょうか。
女子では大阪国際を好タイムで制した福士加代子に、陸連からの五輪出場のお墨付きが出ないことが大きな話題になっていますけど、男子はあまりにも寂しすぎます…。
そうならないためにも、びわ湖では新たなるスター誕生が望まれます。タイムも内容も福士さんみたいな選手が出てくるといいですよねえ。
琵琶湖に浮かぶ竹生島の龍神さまも、ぜひ選手たちにチカラを与えて欲しいものです。

…いや待てよ、りゅうじん、りゅうじ…。
山の神から湖の神になったりして!
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