女子サッカーリオ五輪最終予選 天国から地獄の第2戦

ホームでのアジア最終予選、オージーとの初戦を落としてリオ五輪出場に暗雲が立ち込め始めたなでしこジャパン。
残り4試合でもうひとつも落とせない、出来れば4連勝がしたい第2戦の相手は韓国。
FIFAランキングでは日本4位、韓国18位とだいぶ差が開いているように実力的にはなでしこが格上なのはいうまでもありませんが、韓国という国は日本が相手だとわけもなく牙をむいてくるので注意しながらしっかり”勝ち点3”を取りたいゲームです。

スタメンはGK福元美穂、4バックは右から近賀ゆかり・田中明日菜・熊谷紗希・有吉佐織、上尾野邊めぐみと川村優理のWボランチ、右のOMFに川澄奈穂美・左が横山久美、トップ下にキャプテン宮間あや、1トップは大儀見優季。
日本は初戦からメンバーを6人チェンジ。2ボランチとSB、GKの4人を入れ替えたのは過密日程を考慮しただけではなく、佐々木則夫監督が初戦の守備に問題を感じていたからでしょう。

勝ちが欲しいなでしこは立ち上がりから攻勢に出ると、完全に韓国を押し込み、4分には横山思い切ったミドルがバーに当たったところを大儀見がヘッドで反応するも惜しくも浮かせるというビッグチャンス。
この他にもサイドからいい形を作りますが、この日は守備も積極的で攻守の切り替えが速く、全体的にアグレッシブ。
誰かが積極的に奪いにいくと、誰かが後ろでサポートするという関係もきっちりできていました。
一昨日の初戦は大事に行き過ぎたせいか、いわゆるディレイ(待ち構える)の守備が多く、それでボランチから後ろが重たくなって選手間の距離が広がっていたので、それをよく修正できていました。

序盤は若い横山(22歳)が躍動し、あと一歩というというところまで行くものの、なかなかネットを揺らせずじれったい展開。
韓国は見るからに”引き分け狙い”の分厚い守備ブロックを敷いているのでさしものなでしこといえども、そう簡単にはこれを崩せないのはわかります。わかりますけど、テレビで観ている側からすればじれったくてたまりません。
韓国はマイボールでラインを割るとチンタラ時間を潰して序盤から焦らし戦法。
攻めは引いてカウンターという戦術でしたけど、速い選手も強い選手もいないので脅威はさほど感じられません。
ただ、前からの守備がねちこく、なでしこのビルドアップを狙ってくるので要注意。

0-0で喉が渇くような前半が終わり、後半に入っても相変わらずなでしこが押し込む展開。
しかし、自陣で堅くブロックを組む韓国に手こずる展開もまた変わりません。
そこで佐々木監督は後半13分、上尾野邊に代えて早くもジョーカー岩淵真奈を投入(宮間がボランチに下がって、岩淵がシャドーに。)
岩渕は19分に激しいフォアチェックでボールを奪うと迷うことなくシュート!これは枠を外れるも気迫は十分。
これがチーム全体に乗り移って韓国ゴールをこじ開けろ!

そういう時間帯のはずだったのですが、この大阪キンチョースタジアムには魔物でも住んでいるのか、24分の韓国のなんでもないクロスボール、相手と競った近賀が倒れざまにボールに手で触れたかどうかというプレイにハンドの厳しい笛。
残念ながらこの日の主審(ニュージー)も笛が遅い上に、ポジショニングも悪く、レベルが低いといわざると得ませんでした。

日本が圧倒しているなかでのまさかのPK、これを決められれば精神的ダメージは計り知れない…。福元頼む…。
そんなチームメイトと日本国民の願いがスタジアムを包むなか、福元が神がかったセービング!
そしてボールを弾いた後にすぐさま立って俊敏な動きで蹴りだした!
超がいくつも付くつくビッグプレイ!!!

これで勢いに乗りたい日本ですが、全体的にやや出足に鈍くなり(中1日ですからね)、なかなかいい形が作れません。
そこで32分、横山→中島依美という交代(横山は一本決めたかった、次に持越しだ!)。
そしてその中島のテクニックとパスの精度で前線が活性化してきた39分、右サイドで大儀見とのパス交換から川澄がクロス、中に入っていった大儀見が囮になったところへ、岩淵ヘッド!これが韓国ゴールに吸い込まれて待望の先制点!
詰まっていたものがどばーっと溢れるような爽快なゴールでした!

これであとは勝利への流れにしっかりと乗ってタイムアップの笛を待つのみ。
勝負巧者のなでしこたちは、引きすぎることなくいいバランスで、最後のチカラで襲い掛かってくる韓国を潰しにかかります。
ただ、韓国はスタミナ切れで動きが落ちているのに対し、なでしこは岩渕のゴールで気力が増して危なげない雰囲気。
42分に韓国が右サイドからクロスを入れてくるも、これは苦し紛れで精度のないボール、GK福元が軽快にジャンプしてこれを抑えた!
…かに見えた次の瞬間、熊谷と接触してボールをこぼしたところを蹴り込まれてまさかの同点!
福元と熊谷はここまで素晴らしいプレイを継続していたのに、最後の最後でこんなことが起こるとは。
まさに天国から地獄…。

絶対に勝ち点3が欲しい日本は残り少ない時間ながら果敢に攻め込み、川村の惜しいダイビングヘッド、細かいパス回しからの岩渕のあと一歩の飛び出しなどがあったものの、無情のタイムアップ。
このまさかの引き分けに崩れ落ちるなでしこたち、対する韓国は笑顔がこぼれていましたから、ダメージが大きいのはどちらかいうまでもありません。
今回の最終予選は大阪開催ということで日本有利かと思われましたが、敵チームからすれば格上でホームのなでしこ相手に恥も外聞もなく引きこもることが出来るため、かえってなでしこは攻めづらい。しかもかなり研究されている…。

これは本当にやばくなってきました。
ただ、同時刻のゲームで3強の一角である北朝鮮が中国相手に1-1で引き分けてくれたのはまだ日本に運がある証拠です。
あとは「内容ではなく、勝たなければ意味がない」。
キャプテン宮間の試合後の言葉が全てです。
3連勝しかない!
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