食がため春の野に出でて

私の住む長野でも最近は穏やかな日が続いて(3月4日現在))、冬の終わりとともに体が緩むのを感じています。
今年は全体的には暖冬でしたけど、ときおり大寒波がやってきては短期的に物凄く冷え込むというおかしな冬だったので、体にはきついものがありました。こういうときはおそらく農作物や草花への影響も大きいのではないでしょうか。
知り合いの農家さんも「今年は雪が少ないから米はよくないだろう」といっていましたしね。
ですから、店先に袋一杯のフキノトウが売られているのを見たときはなんだかほっとした気分になりました。
やはり自然というのは逞しいものです。春には春らしいものを生んでくれるのですから。

こういう季節のものはついつい衝動買いをしてしまい、家に帰ってから案外量が多いことに気が付いて困ったりもしますよね。
フキノトウは定番のフキ味噌があるので、これならば日持ちもするので問題はありませんが、こればかりではさすがに飽きてしまいます。
そこで私はまずはパスタとオムレツにしてしまいます。
両方ともまずはフキノトウを下茹でしてから水にさらし、よく絞ってから使います。
パスタはオリーブオイルに唐辛子とニンニクの香りをうつしておいてから、ざっくり切ったフキノトウとベーコンを炒め、それに麺を絡ませれば出来上がり。
オムレツはスペイン風に、多めのオリーブオイルにニンニクで香りをつけ、そこにジャガイモを揚げるようにして炒め、終わりの方で細かく切ったフキノトウを加えてやり、それを卵と混ぜてからオムレツに仕上げます。
こちらにもベーコンを入れても美味しいです。

フキノトウは油や卵と相性がいいので、和食よりもむしろ洋食の方がレパートリーが広がるような気がします。
豚バラ肉でフキノトウを巻いてから焼き目をつけ、そこにバルサミコベースのソースをかけるなんてのもお手軽なのに味はちょっと複雑で洒落た感じがするものです。
また海鮮でいっても、例えばタラは季節はもう終わりですけど、その切り身にフキノトウとチーズを乗せてオーブンで焼けば”であいもの”になりますよね。

ちなみにフキノトウは和歌では春菜(わかな)と呼ばれ、万葉の頃から春を告げる草として読まれてきました。
昔から日本人は、雪の解けかかった野に可愛らしく芽を出す姿に春の喜びを感じていたわけです。その緑色はどれだけ美しかったことでしょう。
ひるがえって、私などは食べることばかりを考えているのですからいけません。
昔人はどうやってフキノトウを食べていたのだろう、とばかり考えてしまいますしね…。
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