名古屋ウィメンズ、リオへのラスト切符

世界選手権日本人最上位(7位)の伊藤舞選手が内定、大阪国際優勝の福士加代子選手が陸連から「事実上の内定」をもらったことで、リオ五輪代表の切符は残り1枚。
それを賭けて行われた今日3月13日の名古屋ウィメンズマラソンは、最後の選考レースということで、各選手たちが自分の持っているすべてを絞り出す凄まじいレースとなりました。
優勝は30キロからスパートをかけて独走した世界選手権3位のキルワの2時間22分40秒でしたけど、日本人最上位争いは熾烈を極め、小原怜選手と田中智美選手が抜きつ抜かれつを繰り返しながら、ラスト2キロくらいから並走し、最後はトラック勝負となり、ゴール手前で田中選手が小原選手を振り切って2時間23分19秒でフィニッシュ。
田中が笑顔を見せるなか、わずか1秒差で敗れた小原は崩れ落ちながらゴールするという、スポーツならではの残酷な光景が胸に痛いほどでした。

ただ、これは小原選手には申し訳ないのですが、田中選手といえば2014年の横浜国際を制しながら、陸連の不可解選考によって翌年の世界選手権代表に選ばれないという悲劇を味わった選手ですから、それを知る多くのひとは田中選手を応援しちゃっていたと思います(世選は代表選考レースのひとつ)。
もし、今回逆に1秒差で田中選手が敗れていたら、あまりにも残酷すぎます。

というわけで、リオ五輪代表は伊藤、福士、田中の3選手に決まったといっていいでしょう。
伊藤選手の世選手7位という順位と2時間29分48秒というタイムを疑問視する声もあるようですが、これは陸連の選考基準をクリアしたものなのですから、伊藤選手は堂々とリオに乗り込めばいいんです。
批判の矛先は緩い基準を作った陸連のみに向けられるべきです。

そのような盛り上がりを見せた2016名古屋ウィメンズですが、報道などによると沿道から最も声援が送られていたのは、アテネ五輪金メダルの野口みずきだったようです。
アテネ以降は怪我がちとなり、北京五輪では代表になりながらも本番を危険、その後はフルマラソンに出場する機会も減るなかで、37歳というベテランとなった野口は、大会前に「五輪に向けて最後の挑戦。悔いのないよう強い気持ちで臨む」と決意を述べていたので、おそらくここで引退となるのだと思われます。
あの独特の力強いストライドがもう見られなくなるのは寂しい限りですが、五輪金メダルや2時間19分12秒(2008年ベルリン)のアジア記録といった栄光が色あせるわけではありません。
今後も陸上界に残るのであれば、その経験やノウハウを生かして大いに活躍して欲しいものです。
というか陸連は三顧の礼で理事として迎え入れるべきでしょう。
なにしろ日本人の陸上選手で五輪の金メダルを獲った選手は歴史上6人しかいないんです(※併合時代の朝鮮半島出身を含めれば7人)。
しかもそのうち女性はたったの2人。高橋尚子と野口みずきのみ。
これはまさに歴史上の偉人、いま流行りの言葉でいえばレジェンドですよ。
それなのに、高橋さんは”女性初”ということで国民栄誉賞までもらっているのに対して、その4年後の金メダリストである野口さんは何ももらっていないのですから不公平なくらいです。
野口みずきはもっともっと評価されるべきです。
金メダリストが正しく評価されなければ、あとに続く選手の意欲を削ぐってものです。
野口みずきを大切にすることは、女子マラソン、いや女子陸上全体を底上げすることに繋がるはずです。

というわけで、野口さんを華やかな舞台に引っ張り出すためにも、リオ五輪のマラソン中継で高橋さんとのW金メダリスト解説なんていかがでしょう。
このお2人が現地にいれば日本選手は他国選手に対して精神的優位に立てるでしょうし、応援する国民全体も盛り上がるに違いありません!
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