『真田丸』第10話、『妙手』

いま、信州ではどの商業施設にいっても”六文銭”で溢れかえり、真田ゆかりの観光地も賑わいを見せているわけですが、その中心地たる上田市に開設された〈大河ドラマ館〉はこの3月10日で来場者が66666人を数えたというのですからずいぶん盛況のようです。
私も夏までには上田に行くつもりなので、そのときはぜひ立ち寄って、77777人目か88888人目になってみたいと思っています。

そんな”上田”ですが、この10話『妙手』(3月13日放送)でついに『真田丸』の世界に登場しました。
その流れをいうと、北条と徳川が信長亡き後の甲斐・信濃・上野の覇権を争うなか、真田昌幸は徳川につくことを選択し、信濃から北条を追い出すことに成功したのも束の間、その北条と徳川が突如として和睦をしてしまったことで立場が微妙になった真田家。
北条・徳川の和睦の条件は、上野は北条が治め、甲斐・信濃を徳川が治めるというものだったので、家康は昌幸が支配する沼田と岩櫃を北条に譲渡するよう勧告してきます。

しかし、自分と一族が苦労して奪い獲った領地を簡単に渡せない昌幸は、家康のもとに名代として信之(長男)を派遣して交渉に当たらせ、その話のなかで上杉勢への備えとして小県尼ヶ淵に城を作ることを提案します(ここで信之と後に義父となる本多忠勝と対面)。
築城にかかるコストは徳川が負担することとなり、その代わりに沼田を差し出す交渉が始まりました。
その尼ヶ淵の城こそが後の上田城なのです。
あの上田城の絵図面を見ただけで、真田ファン、戦国ファンは身震いしたでしょうね。
私もワクワクしてきました。

もちろん、上田城が上杉のための備えというのは方便で、昌幸の腹のなかにあるのは徳川との関係がこじれた先の未来。
まずは信繁(次男)を越後の上杉へと遣わし、そこで内々に同盟関係を結ぶと、上杉軍が小県に侵攻してきたという”戦芝居”をしてみせ、上杉がかつてのように上野に攻め入りかねない雰囲気を作り出し、沼田を攻めていた北条勢を撤退に導いたのでした。
この10話は昌幸の打つ手がびしびしと決まる爽快な回でした。

また、大河ドラマならではの”主人公を本筋にからませなければならない”という束縛も、今回の信繁の越後行きは無理やりなところがなく、上杉景勝との対面のシーンも緊張感があり、そこで信繁が勇気を見せることで景勝に評価されるというのも、今後の伏線になったと思います。
第一次上田合戦のときの信繁は史実では上杉に人質に取られていますけど、おそらく景勝の厚意で上田に戻ることを許されるのでしょう。
そして関が原での上杉と真田の連携に繋がってゆく。
この10話の脚本は、史実に即しながら、上手く信繁や信之を動かし、ドラマとしても自然な流れを作っていたと思います。
久しぶりに面白かった!

ただ、ひとつ気になったのは、信繁が地侍の娘である梅を孕ませ、プロポーズをするという部分です。来週の予告でも祝言のシーンが流れていました。
しかし、これはかなりおかしい。身分が違いすぎてこんな婚姻はありえません(あったら教えて欲しいくらい)。
信繁がプロポーズするのもおかしければ、梅の兄・堀田作兵衛が泣いて喜ぶのもなかり変です。まともな兄ならば反対して当然です。
梅は信繁の娘を生んでいることがわかっているので実在の人物ですが、その身分には諸説あって、堀田家が真田家のしっかりした家臣であり、梅も信繁が正室(大谷吉継の娘)を迎えるまでは正室並に扱われていたという研究もあるそうなので、それならば婚礼もおかしくはないのかもしれません。
ただ、『真田丸』ではあくまで地侍(かなり農民寄り)の娘なのです。
なんで”身分”をわきまえない設定にするのか、私は本当に理解に苦しみます。
これは我々の現代とは違う時代の話ですよね?
それならばその当時の価値観や常識から逸脱しすぎてはなりません。
このままじゃファンタジーになってしまいますよ。
そっちは綾瀬はるかさんの『精霊の守り人』にまかせましょう!

そうやって何事もまずは方向性を定めなければ、”妙手”は生まれないものです。
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