行方不明女子中学生保護、勘ぐるよりも静観を

2年前(2014年)の3月から行方知れずになっていた埼玉県の中学1年(当時)の女子生徒がこの3月27日に東京中野区で無事保護されたという一件は、少女が両親を通して「知らない男に拉致され、監禁されていた」と語っていることもあって、我々に大きな驚きを与え続けています。
”容疑者”とされる男は、卒業を控える現役の千葉大学の学生だったのですが、指名手配された末の翌28日、静岡県内で自殺を図り、血みどろになっているところを通報を受けた警察により確保されました。今日30日現在もその怪我のため、聞き取りは行われていないようです。

少女の話をもとにした警察の発表によると、容疑者の男はこの2年間、千葉大学近くのアパートで内側からドアが開かないようにして少女を監禁し、先月、就職のために引っ越してきた中野区のアパートにも少女をそのまま連れてきたものの、そこは内側からドアが開けられたため、男の隙を見て少女が逃げ出したとのことでした。
警察は少女の体と心のケアを優先しているのか、いまのところ直接話を聞いてはおらず、千葉と中野のアパートの状況を調べたり、周辺の聞き込みにチカラを入れているようです。少女の話の裏を取っているというわけでしょう。

このように、”被害者”と”容疑者”の双方から話が聞けないせいか、警察から出てくる情報もそう多くはありませんし、マスコミによる取材にもどうやら限界がありそうです。
しかし、あまりにもショッキングなニュースなだけに、テレビでは連日連夜これを大きく取り扱っていますよね。
その内容の大部分は”監禁されていた少女の心理分析”になるわけですけど、事件の状況もまだよくわかっていないのですから、不確かな情報をベースにこれでもかと話を進めているわけです。
困ったことに、報道されているところの少女の話と、警察の捜査や周辺への聞き取り内容は、いささか矛盾しています。
少女も保護されたばかりで混乱しているのかもしれませんし、容疑者とされる男の話も聞けていないのですから、憶測だけで報道を進めては、少し危うい気がします。
まずは男の回復を待つべきです。
いまの段階で色々勘ぐっても仕方ありません。

その”勘ぐり”でいえば、教育評論家の尾木直樹さんが、30日の自身のブログでこの事件について、「なぜ積極的に逃げなかったのか!? 検証するかのような報道 間違いじゃないでしょうか!?」、「まずなぜ子どもの言葉 子どもの辛さ 全面的に受け止め しっかり聴くことに徹しないのか!?」、「「大人のゲスの勘ぐり」 止めてほしいですね」などと書いてちょっとした話題になっています。

これはおそらく、事件が監禁ではなく少女の家出ではなかったのか、という見方に対する批判だと思います。
教育評論家という職業(?)の方なので、少女の立場に則った発言というわけでしょう。
しかし、これは学校で起きた事件ではありません。
学校では生徒が声を上げられないこともあるので、生徒を守ることがとても重要ですけど、今回はオープンな刑事事件です。
刑事事件では、被害者とされる側と加害者とわれる側双方の意見を聞くと同時に、事実関係を精査しながら真実を追求してゆくものです。”子どもの言葉”だけを聞いていればいいというものではありません。
私には尾木さんのコメントもまた”勘繰り”をもとにしたものに思えます。

今回の事件は中学生が関係しているだけに、警察にもメディアにも、そして社会にも、繊細な扱いが要求されます。
情報が少ないうちはアレコレしゃべるべきではないと私は思います。
まずは静かに捜査を見守りましょう。
大事にすべきかどうかは、もう少し待てばわかることです。
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