競泳五輪代表選考、柔軟な対応も

現在行われている水泳の日本選手権は、リオ五輪代表選考レースを兼ねるということで、大いに盛り上がっているようです。
そんななか、ひとつの議論を巻き起こしたのが、5日に行われた男子100m平泳ぎ決勝。
長らく競泳ジャパンを引っ張ってきた大功労者であり、五輪で4つの金メダルを獲得している伝説的スイマー北島康介が、派遣標準記録に0秒3届かない2位に終わり、この種目でのリオ五輪出場を逃してしまったのです。
競泳の代表は、”決勝で派遣標準記録を切っての2位以内”というわかりやすい基準があるので、私は北島の落選にさほど衝撃を受けなかったのですが、北島が準決勝で派遣標準記録を切っていたこともあって、テレビ中継を観ていた方などから、「出してもいいだろ!」という声が多く上がっているようです。
また、この100m平泳ぎは決勝1位の小関也朱篤も派遣標準記録を切っていないため(小関は準決勝までも切っていません)、リオ五輪では日本選手は不参加ということになってしまいます。伝統種目なだけにかなり寂しいですよね。

この派遣標準記録は、”五輪で決勝に進出できるレベル”という基準で日本水泳連盟が設定したタイムです。
五輪には参加標準記録というのがあって、普通の国はこれを超えた選手を代表に選出するのに、日本では独自の厳しい基準を設けているわけです。ここまでやっている国はあまりありません。
しかし、これによって競泳ジャパンがめきめきと強くなっていったのもまた真実ですから、私はこの考え方を否定する気にはなりません。また、決勝一発勝負というのもとてもわかりやすいと思います。
ただ、それによって、ある種目に誰も出場できないとなると、伝統が途切れてしまうというのもまた事実。
五輪の経験というのは出場した本人だけではなく、それをサポートするスタッフの経験にもなりますし、それをまた経験者たちが周囲に語ることで伝播するものもあるはずなんです。
もちろん五輪でのテレビ中継が与える影響も次世代のスイマーにとっては大きいでしょう。

ですから、そういうものを簡単に断ち切ってしまっていいのかどうか、私も大いに悩むところです。
とくに今回の北島康介のケースのように準決勝までに厳しい派遣標準記録を切っていると、本当にもったいない感じがします。
”決勝の1位と2位が派遣標準記録を切らなかった場合”のみ、”そこまでのレースで派遣標準記録を切っていて、決勝2位内の選手”を代表に選ぶ、という柔軟な対応があってもいいかもしれません。
これは”北島康介”で騒ぎになったからというわけではなく、世界で十分戦える選手がいるのに出場がゼロになる種目があるのはあまりにももったいないと思うからです。
”厳しい基準が選手を鍛える”という意味でいっても、このルールなら、その大会では派遣標準記録を切っているのですから、そんなに問題はないはずです。
応援する国民だって、準決勝で派遣標準記録を切っている選手が五輪に出場できない方がもやもやするってものですしね。

まあ、そういう新対応があるにしても、それは次回の東京五輪以降でしょうから、選手たちはまず”いまの規定”で全力を尽くさねばなりません。
北島康介にもまだ200m平泳ぎが残されています。
明日4月8日の決勝を楽しみにしましょう!
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