五輪の価値を考えさせられる一日

東京都内の違法カジノ店で賭博をしていたことが明らかになったバトミントンの桃田賢斗選手(21歳)と田児賢一選手(26歳)が、今日4月8日、所属するNTT東日本による記者会見に姿を現しました。
2人の話によると、田児選手は60回ほど店に行き、1000万円ほどの負け、田児選手に誘われて始めた桃田選手は6回ほどで50万円ほどの負けだそうです。結構な頻度と額です。
警察による操作が始まったわけではありませんが、これは賭博罪のなかでもより罪の重い常習賭博に問われる可能性もあるかもしれませんね…。
日本バトミントン協会はこれを重くて見て、両選手の代表資格を停止する考えのようですから、両選手とも今年のリオ五輪は絶望的です。本当に馬鹿なことをしてしまいました。

会見では田児選手が引退を示唆するような発言をし、それと引き換えに後輩の桃田選手だけは「許してやって欲しい」と世間に懇願している姿が印象的でした。
桃田選手も「どのような処分でも受ける」という潔さを見せ、両者ともスポーツマンとしての誇りはまだ残っているようです。
今後はどういう処分が下されるのか、予断が許されないところですが、2人とも大いに反省しているようですから、バトミントン界からの追放といった処分まではしなくていいのではないか、というのが私の個人的な思いです。
常習賭博は刑法第186条では「3年以下の懲役」とありますし、それを目安に2人の競技復帰を考えてもいいのではないでしょうか。

それにしても桃田選手は世界ランク2位でリオ五輪でもメダル候補だったのに、本当にがっかりです。
バカラに興じながら、「これがバレたら…」と少しでも思わなかったのでしょうか。
五輪は子供の頃からの夢だったはずです。
その五輪に「是が非でも出たい!」という強い思いがあれば、いくら尊敬する先輩に誘われたからって、違法カジノなどという危ない場所に足を踏み入れないと思うんです。
ようするにこれは五輪への執念の希薄さが招いた落とし穴といえるでしょう。

その五輪への執念でいえば、5大会連続の五輪出場を目指していた競泳の北島康介は、今日8日の200m平泳ぎで5位に終わり、夢は叶いませんでした。
しかし、数々の伝説を築いてきたベテランが、最後のチカラを振り絞って五輪を目指す姿勢は、多くのひとに大きなものを残しました。
それは五輪の価値と魅力です。
五輪で2種目2連覇した伝説的スイマーが、それでも満足せずに、肉体を苛め抜き、必死に出場を掴もうとすることで、我々は五輪の素晴らしさを再認識させられました。
どうやら北島はこのレースで引退するようですけど、彼のこの姿勢は今後も競泳日本の伝統となることでしょう。

そういう北島の最後のレースの日に、バトミントンでは恥ずかしい記者会見を開いてしまったわけです。
五輪の価値を下げるようなことをしてしまったわけです。
その意味では今日発表された東京五輪エンブレムの最終候補発表も同じです。
前のデザインが盗作疑惑や不可解な選考過程でお蔵入りとなって、改めて選考していることを忘れてはなりません。
私利私欲のために五輪を利用しようとした人間がいたのです。
それもまた五輪を貶める行為です。
前のエンブレムの関係者と田児・桃田両選手は、今日の北島のレースを東京辰巳水泳場の3階席で正座しながら観戦するべきでした。
そうすれば五輪の価値が少しでもわかったはずです。

今日は日本における五輪の価値とイメージが失墜しかねない一日でしたけど、北島はそれをひとりで守ったのですから、やはりこのひとは最後までヒーローです。もって生まれた星が違う。
さすがすぎて、「なんもいえねえ」。
ありがとう、北島康介!
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