2016全日本女子柔道、悲劇的な結末

リオ五輪に向けて続々と代表選手が決まる柔道ですが、今日4月17日の全日本女子決勝は、意外な決着を見ました。
そこまで勝ち進んできたのは、昨年の全日本女王であり昨年の世選2位、2月のグランドスラム・パリでも優勝している田知本愛。
そしてもうひとりは昨年の世選3位で、つい2週間前の体重別を制した山部佳苗。
このところの成績や世界ランキングで見れば、78キロ超級の代表に現時点で一番近いのは田知本。小指がかかっているといっていいでしょう。
対する山部は2月のパリで一回戦負けと不覚を取ったものの、体重別で巻き返し、首の皮一枚が繋がっている状態。
そういう両者の対戦ですから、田知本は仮に決勝で負けたとしても、僅差の内容ならば試合後に代表に選ばれる可能性が高く、山部としては”明確な形での勝利”が求められるのはいうまでもありません。

試合は両者の研ぎ澄まされた集中力が生んだ緊迫した展開で、互いにポイントを取れないままに時間だけが過ぎて行くも、やはり田知本がわずかに優位に試合を運んでいるように見えました。
ところが終盤、組み合いのなかで田知本がにわかに左足から崩れるアクシデント。膝を押さえてなかなか立ち上がることができません。いつどこで痛めたのかわかりませんでしたが、見るからに踏ん張りが効かない状態でした。
なんとか立ち上がった田知本ですが、私などは、逆に山部はちょっと戦いにくいかなあ、と思ったんですけど、山部は冷静に右足を飛ばして田知本の左膝の状態を確認すると、試合終了間際に浴びせ倒すような形で技ありを取って、そのまま抑え込んでの一本勝ち。勝負に徹した見事な優勝でした。
そして、大会後に発表されたリオ五輪78キロ超級の代表は山部香苗。
がんばって!

それにしても、田知本は4年前に続いて、世界ランキング日本勢トップでの五輪落選。
しかも4年前も、2月のパリを制しながら、全日本では準々決勝敗退、体重別では準決勝敗退と失速したのですから、さぞかし悔しい思いをしていることでしょう(※奇しくも4年前の全日本と体重別も、負けた相手は山部)。
実績、実力から考えてこの選手が五輪に出られないなんて不思議なくらいです。
私ももうなんといったらいいかわかりません。
ただ、いえることは、日本には田知本愛という世界に誇れる、素晴らしい柔道家がいるということだけです。

そのように悲劇的な結末を迎えた2016全日本女子柔道でしたけど、熊本地震を受けて、試合前には会場の外で柔道連盟副会長の山下泰裕さん(熊本県山都町出身)を始めとした関係者や選手たちが募金活動をしていたそうです。
熊本県といえば、山下さんや上村春樹さんを筆頭に、数々の名選手、五輪代表選手を生んできた柔道王国としても知られていますよね。柔道好きな方も多いと思います。
そういう意味でも、リオ五輪の代表たちにはいつもの五輪以上の責任と使命が与えられたといっていいでしょう。
それをチカラに変えて8月までいい稽古を積んで欲しいものです。
そして本大会では日本中を明るくしてくれることを期待しています!
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