日の丸と五輪マークで十分

前代未聞のごたごたによる白紙撤回となってからおよそ8ヶ月、今日2016年4月25日、ついに2020東京五輪のエンブレムが決定しました。
昨年の11月から始まった今回の選考は、前の失敗を教訓に、広く作品を募集し、選考にもデザイン関係外の委員を起用、会議の様子もインターネット中継するなど、五輪組織委員会も透明性と公平性の”アピール”には余念がなかったといっていいでしょう。デザイン云々よりも選考過程こそが重要でした。
そうして、4月9日に最終候補となる4作品を発表。
ここでは商標調査を徹底して行い、類似案(ぱくり)がないことをしっかり確認したそうです。前回はこれで大騒動になりましたからね。

最終4作品は、まずA案が〈市松模様〉、B案が〈輪〉、C案が〈風神雷神〉、D案が〈朝顔〉と、どれもまずまずといったデザインで、組織委員会は「世論の意見も聞きながら、最後は21人のエンブレム委員の投票で決定する」としました。
その世論調査は、各種メディアが行ったものがネット上でも確認できますけど、D案の人気が高く、それをB案が追うという展開で、他の2案とはけっこうな差がついていましたから、DとBの一騎打ちが予想されていたわけです。
ところが、今日発表された2020東京五輪のエンブレムはなんと”A案”。

私はデザインの良し悪しを判定するだけの見識もありませんし、どれが選ばれても文句をいうつもりもありませんでしたけど、「世論の意見を聞く」といいながら、それがまったく反映されない結果には大いに疑問を感じます。結局は密室で決まったということです。
エンブレム委員の投票の内訳が、A案13票、B案1票、C案2票、D案5票という大差での決着となったことにも戸惑いが残ります。世論との乖離がすごいです。
21人の委員のうち、デザイン・芸術関係は8人しかいないので、もっと世論に近い結果が出るかと思ったら、本当に不思議なものです。

私が感じている不可解さというのはおそらく多くのひとも同様だと思うんですけど、エンブレム発表後に〈エキサイトニュース〉が集計したアンケート(計237票)によると、A案でよかったが35%、他の案がよかったが53%、前の没になったデザインがよかったが12%という、もやもやが残る結果となっていました。
こんなことならば、最初から「世論の意見を聞く」なんていうべきではありませんでした。
エンブレムくらいのことを、どうしてすんなり決めることができないんでしょう?
これではA案が愛されるはずはありません。

また、今日午後3時にデザインを発表するとして、大々的にセッティングされた式典だったのに、3時前に日本テレビ(読売テレビ)が「A案に決定」との速報を打ってしまったんです。
”独自ソース”ということでしたけど、簡単にいうと関係者が漏らしたということでしょう。
当然これはネット上でもすぐに拡散され、いまは多くのひとがスマホを持っていますから、発表会場のなかの記者もみんな先にA案決定を確認しちゃっている状態。
それを知ってから知らずか、予定より10分ほど遅れて始まった式典では、エンブレム委員会の宮田亮平委員長が挨拶の間を妙にじらしたり、発表を担当した王貞治さんが「いま私しか知らない」と興奮した表情を見せるなど、なんとも寒々しい光景が繰り広げられていました…。
関係者がわざとミソを付けたがっているのか、選考も発表も酷い有様です。
東京に五輪が決まった、あのIOC総会の晴れやかさがいまはただ懐かしいですね…。

このようにエンブレムひとつもまともに決められないことが、本当に寂しくなってきますけど、もう時間もないので、私も選考をやり直して欲しいとはいいません。
ただ、A案が大きく描かれたグッズを購入することはないでしょう。
日の丸と五輪のマークで十分です。
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