残念なスノボ

またしても、といいますか、今日4月27日、日本スポーツ界の新たなる不祥事がメディアを騒がせていました。
スノーボードの強化指定選手2名が、アメリカ遠征中に大麻を使用した疑いがあるというのです。
プロ野球の野球賭博問題、バトミントンの桃田賢斗選手の闇カジノ問題に続いての発覚ですから、がっかりしたひとも多いのではないでしょうか。
しかもこのスノボの2選手はまだ未成年だというのですから、言葉もありません。

ただ、ここでひとつ言及しなければならないのは、大麻は一部の国(や州)では”合法”だということです。
年齢制限や使用量に規定はあるものの、その範囲ならば罪には問われないんです。
もちろん今回のスノボ選手は未成年なの違法ですし、そもそも大麻は世界アンチドーピング機構(WADA)によって違法薬物に指定されているので、五輪競技の選手としても大問題なのはいうまでもありません。
そんななかで、私は日本の報道が”大麻=違法”というステレオタイプになっていることがいささか気になっているんです。
法解釈の上では、日本人が日本国外で大麻を所持(使用)した場合も罪に問われることになっていますが、事実上そういうことはありませんし、たとえばこれが日本国内で活動している外国人スポーツ選手(大麻が合法の国の)ならば、法解釈上でも罪に問われないわけです。
しかも、WADAに加盟していない競技ならば、ドーピング違反でもなんでも場合もあるんです。
日本ではそれがごちゃ混ぜになって、”大麻=悪”という前提で、マスコミや世論による断罪が始まることに、私は疑問を感じることが多いというわけです。

この話には具体例があります。
2008年に大相撲で力士による大麻所持事件が起きた際、ロシア出身の兄弟力士、露鵬と白露山の尿から大麻の成分が検出されたんです。
ただ、2人はアメリカ巡業中に吸ったものが残っていたと主張し、警察による捜査でも大麻の所持は認められず、立件はされませんでした。
また、大相撲にはドーピングに関する規定もないので、その意味でも2人は無罪のはずでした。
しかし、マスコミは2人を犯罪者のように扱い、大相撲協会も”臭いものには蓋”といわんばかりに、2人を解雇してしまったのですから、公平性も何もあったものではありません。
ようするに”大麻=悪”という前提で、力士の人権や法を無視して、断罪したわけです。
背景には外国人力士に対する差別意識もあるのかもしれません。同じ調査で陽性反応が出た日本人力士には処分が下されなかったという証言もあります。
(※2人は解雇無効の訴えを起こしますが、一審で敗れ、控訴も棄却されました。私にはこの判決も不当に思えます。)

ちなみに私は大麻容認論者ではありません。どちらかといえば否定的です。
ただ、”大麻=悪”というだけで思考停止するのではなく、何が違法なのか、何が違反なのかを大人たちがしっかり認識していなければ、子供たちに何も教えられないと思うんです。
今回のスノボ選手の一件だって、アマチュアを辞めた後にアメリカの合法州に移住して、好きなだけ大麻を吸えばいんです。そうすれば誰も咎めません。

スポーツ選手ならばルールは絶対ですし、ルールに則った罰ならば甘んじて受ける。
それは大人も子供も同じことです。
全日本スキー連盟は無期限の会員登録停止処分などを下しましたが、それも当然といっていいでしょう。
ただ、スノーボードには”プロ”もあるので、当該選手よりも、スノーボードのイメージの方が傷ついているような気がして残念です…。
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