2016なでしこリーグ、パルセイロL×湯郷Belle

昨季ぶっちぎりの強さで2部を制し、今季から1部に昇格した我らがパルセイロ・レディース。
開幕戦では前半をリードしながらも守備の脆さからベガルタLに逆転を許し、”1部の壁”を感じさせられたものの、”点を取られてもその分取り返せばいい”とばかりの攻撃的なサッカーで、第2節のコノミヤ高槻を5-2で撃破して1部初勝利を挙げると、3節には浦和L、5節には新潟Lからも勝ち点をもぎ取り、GWを前にして勝ち点9で5位(全10チーム)につけるという上々の序盤戦。

そして4月30日の第6節、ホーム南長野球技場に迎えた相手は、宮間あやと福元美穂を擁する岡山湯郷Belle。
湯郷は5節が終わった時点で、パルセイロのひとつ上の位置する、勝ち点10の4位。
この試合はパルセイロLにとって試金石といえるでしょう。ここでいい試合ができれば、1部でも十分戦ってゆけるという確信が持てるとはずです。そして内容いかんによっては、もっと上を目指す野心が芽生えるかもしれない、そんな大切な試合といっていいでしょう。
しかも、湯郷はパルセイロLの本田美登里監督の古巣であり、エース横山久美など、前に所属していた選手も複数いますから、因縁の深い相手。
熱い試合になりそうです!
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それにしても湯郷は強豪チームだけあって試合前の練習から落ち着いたいい雰囲気。
宮間や福元が真剣かつ楽しそうに調整している姿もチームに活力を与えている様子でした。

試合が始まると、パルセイロLは自分たちらしく積極的に攻勢に出ようとするのですが、湯郷の中盤の守備がきつくて、なかなか横山のいる前線にボールが運べません。
湯郷はしっかりした守備から、マイボールになるとサイドを使った攻撃。やっぱり落ち着いています。
しかし、「今日は難しい試合になりそう…」と、南長野球技場もやや息苦しくなった前半8分のことでした。
右サイドのスローインからパスが繋がり、最後はPA内の横山がDFを背負って受けると、電光石火のターンから左足を振り抜いて先制ゴール!相手GK福本の美しい横っ飛びも届かないスーパーゴル!
強さとテクニックと思い切りの良さ。ほんと最高のゴールでした。しびれました!

これで流れはパルセイロL、といいたいところですけど、早い時間帯だったため、湯郷は慌てることなく、それまでのサッカーを継続し、主導権を握らせてくれません。
宮間の攻守の切り替えの速さと正確なボール、視野の広さは脅威そのもの。敵に回すとこんなに怖い選手なのかと、肝が縮む思いがしました…。
それでも、パルセイロLは少ないチャンスのなかで横山の強烈なシュートがあったり、やはり攻撃陣は素晴らしい破壊力を持っています。
途中からFW横山がポジションを右サイドの開いた位置に変えて、ボールが集まりやすくなったので、攻撃も活性化してきました。

しかし、守備は正直いって不安定そのもの。両サイド(特に右)が易々と突破を許すので、その度に観客は頭を抱える始末。
最後のところで踏ん張ってなんとか凌いでいましたけど、29分に右サイドを突破されると、簡単にクロスを上げられての失点。
(※ハーフタイムにコーチが右サイドの選手を熱血個人指導していました。)

そうして0-0で前半が終わったものの、このままでは後半も失点は必至。
こうなればそれ以上に点を取るしかない!
それがチームの共通認識でもあるのか、後半は立ち上がりから攻勢に出たパルセイロL、そして56分、波状攻撃から最後はトップ下の児玉桂子が軽いステップから図ったようなミドルを決めて2-1!
ここの攻撃は相手ボールになりそうなところでも、ボランチ國澤志乃を中心にした厳しい守備からそれをさせず、攻撃を持続させたのが素晴らしかった!
そのすぐあとの58分にも縦パスを強引に自分のものにしたエース横山が相手DFを振り切って、スナイパーのような右足!これで3-1!
この技術、この力強さ、こ落ち着きはどうだ!我々の長野には世界有数のストライカーがいる!

ちなみにスタジアムの子供たちは横山のことを「ヨコちゃん」と呼んでいて大人気。
私もこれから「ヨコちゃん」でいきます。

2点リードで流れは完全にパルセイロLのもの。
パルセイロLは組織というより個の部分で激しく戦うチームなので、後半の湯郷はその圧力を嫌がっている感じがしました。がんがん体を当てられるのは疲れますしね。
私もちょっと余裕が出てきて、次節の相手はどこだったかなあ、とか、ひょっとした優勝争いも、なんて白昼夢を見ていたんですけど、81分に湯郷のGKからのロングボール、パルセイロの最終ラインはオフサイドを狙ったものの、ラインが狂って簡単に突破されると、GKと1対1からの失点で3-2。
このちょっと前に湯郷は選手交代でフォーメーションが変わっていたので、すぐに対応ができなかったのでしょう。これも経験の少なさですかね…。

残り時間10分というところでの1点差。
湯郷は俄然元気を取り戻し、宮間を中心にアグレッシブに攻めてきます。
このときの宮間はスイッチが入ったように暴れ回って、その迫力たるやピッチのなかの王様そのもの。
しかしパルセイロLは若さと勢いでその権威に抗い、肉弾戦で湯郷の攻撃をしのぎ切ってのタイムアップ!
開幕前に本田監督がいっていたように、パルセイロLは「怖いもの知らず」だ!

この日の観客は3648人という女子サッカーではなかなかの入り。
サポーターの応援も素晴らしかったと思います。
これにはエース横山も試合後のインタビューで「いつもこう雰囲気で試合がしたいです」との積極的な要望(こういうところが大好き)。
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この試合は長野県内でテレビ中継(澤穂希さんがスペシャルゲスト!)されていたので、きっとこれを観た県民は一度南長野に行ってみたいと思ったはずです。それだけの好ゲームでした。

もちろんこの好ゲームは岡山湯郷Belleという素晴らしい対戦相手があってのものです。
惜しくも敗れた岡山湯郷Belleのイレブンは、試合後に岡谷から来てくれたサポーターのところに挨拶に行ったのですが、そのとき、敗れたお詫びか、深々と、長い時間のお辞儀をしているんです。
それもイレブンが横一線に綺麗に並んで、頭を下げるタイミングも、上げるタイミングもぴったり揃って。
これはやらされて出来るものではありません。ひとりひとりの選手が心から悔しいと思い、サポーターに申し訳ないと思うからこそできることです。
私はこの場面を忘れることはないでしょう。
パルセイロLもぜひ岡山湯郷Belleのような素晴らしいチームになって欲しいものです。

両チームのみなさん、楽しい時間をありがとう!
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