2016ゴールデングランプリ川崎、夢の前の現実

8月のリオ五輪が徐々に近づいてくるなかで、続々と代表選手・チームが決まっているわけですが、今日5月8日は陸上の代表選考会のひとつである〈セイコー・ゴールデングランプリ川崎〉が大きな注目を集めていました。
なかでも男子100mでは、若手のホープである桐生祥秀選手とサニブラウン・ハキーム選手が初の直接対決をするということで、多くのメディアが「9秒台での代表決定があるかも!?」と煽っていましたよね。
私もそれが気になっていて、出先だったのですが、テレビ中継の最終盤のこのレースをなんとか観ることができました。

レースには9秒74の自己ベストを持つジャスティン・ガトリン(アメリカ)が招待されていたので、優勝はおそらくこの選手でしょうけど、そこに日本勢がどうついてゆくのか、そしてリオ五輪の参加標準記録である10秒16を切って日本人1位となり、代表切符を掴むのは誰か、ワクワクが大きく膨らみます。
と、スタートが迫るそのとき、テレビでアナウンサーが「日本新記録を出した選手には特別協賛のセイコーから…」といい始めたわけです。
すわ、多額の賞金が!と誰しもが思ったに違いありませんが、そのあとに続いたのはセイコーのなんちゃらいう新しい時計をプレゼントという言葉…。
正直、がっかりしました。
みなさんご存知のように日本記録は伊東浩司の10秒00です。
いうまでもなく、それを破れば日本人初の9秒台ですぜ。
そんな大記録に対して、腕時計ひとつって…。
たとえば、マラソンなんて日本新記録で選手に1億円、監督・チームに5000万円の報奨金ですよ。
しかも奨励制度とかいうのもあって、設定記録を破れば、1000万円とか500万円とかもらえるんです。
もちろん、マラソンと短距離種目ではスポンサーの数も違いますけど、短距離選手に同情してしまいます。

その”賞品”のせいではないでしょうけど、レースのほうはガトリンが10秒02で見事に制したものの、2位は山縣亮太選手で10秒21、3位はラモン・ギテンズで10秒26、注目の桐生選手は10秒27の4位、サニブラウン選手は10秒34の5位に終わり、代表権を獲得した選手は残念ながら出ませんでした。
向かい風0.4という状況とはいえ、走った方も観た方も”不完全燃焼”という気分だったに違いありません。
いいスタートを切ったものの、後半の伸びを欠いた桐生選手には特にがっかりでした。
(山縣選手はセイコー所属なので、山縣選手が日本人1位だったのは、会社としては嬉しかったかも。)

これでトラック・フィールド種目の五輪選考試合は6月の日本選手権のみとなったわけですけど、そこで参加標準記録を超える選手が出なかったから、日本男子はリオ五輪の100mにはひとりも参加しないということになってしまうのでしょうか?
桐生選手は昨年、参加標準記録を破っているとはいえ、日本陸連の示した五輪の選考基準は、”選考レース”で記録を破ることですから、昨年の結果は関係ないんですよね?
ただ、選考要綱には、国際陸上連盟(IAAF)が定める出場可能人数を満たさなかった場合は追加もある、と書いているので、世界各国の選考レースで参加標準を上回る選手が少なければ、望みはあるということなのでしょう。
まあ、それってちょっと情けないですけど…。

そんなわけで、日本の男子100mはちょっとした危機的状況にあると私は思うんです。
9秒台などという夢を語る前に、現実の五輪出場はどうなってしまうのか心配でなりません。
しかし、報道などを見ていると、そういう危機感は伝わってきません。
10秒16ってそんなに簡単なのでしょうか…?

6月の日本選手権では、「心配性すぎる!」と私を自嘲させてくれることを祈っています!
ちなみに、男子十種と女子七種の日本選手権は私の住む長野市で開催されるので、こちらも楽しみです!
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