イチローを楽しもう!

野手が野球を辞めるのは”打てなくなったとき”ですが、その前にまず俊敏性と肩が衰えて守備ができなくなって、塁間を走るのもおぼつかなくなって、打者に専念しているわけです。そしてその打者としても戦力にならずに現役を退く。それが普通です。
ちなみに日本プロ野球の野手の引退年齢は29歳くらいが平均です(※アメリカはメジャーからルーキーリーグ、独立リーグまであるので平均は出しにくい)。
ですから、私は、”イチロー・スズキ”という選手は本当に普通じゃないと思うんです。
この2016シーズンを42歳で迎えたというのに、若い頃と同じ、”走攻守”というプレイスタイルに一切の変化がなく、第4の野手という契約とはいえ、フロリダマーリンズでバリバリ働いているというのは、本当に普通ではありません。
イチローといえば、ベースボール史に残る安打製造機として、日米でも高く評価されているわけですが、パワー以外の部分において、野球の面白さを全て体現しているところに、彼の素晴らしさがあるといっていいでしょう。

そのイチローですが、今季は”メジャー3000本安打”という大記録を射程に捉え、日米の野球ファンが大いに注目していますよね。
3000本といえば、メジャー100年以上の歴史のなかでわずか29人しか達成者がいない選ばれし領域です。
イチローは日本で2000年までプレイしていたというのに、そこに到達しようとしているのですから、まさに快挙です。
6月10日の時点で、3000本まであと”27安打”。
私も指折り数えて待っています。

そんなイチローですから、メジャーリーグのファンの間では、「彼がメジャーリーグで選手生活をスタートさせていたら、ピート・ローズが持つ通算安打記録4256を超えたのではないか」という議論がされることがあると聞きます。イチローの”日米通算”安打は現時点で4251本ですから、比べたくもなるってものですよね。
私は、イチローは体が細いので、もし高卒でアメリカに渡っていても、メジャーに昇格するには時間がかかったと思うので、記録更新は難しかったのではないかと思いますけど、議論をするだけで夢があるってものです。
たとえ空想であっても、ピート・ローズと比較されるだけで光栄なことですしね。

ですから、これが空想を超えてしまっては、興が醒めるというものです。
いま、日本のメディアでは「イチローがピート・ローズを超える!」とやかましいくらいですけど、アメリカでは”比較”ではなく、”例え”として報じられるのみです。
メジャーからすれば、日本の野球は同レベルとみなされていません。
それは我々日本側も同じ認識でしょう。
それなのに記録となると、日本では”通算”で語りたがる。
これはもうよした方がいい。選手にもかえって失礼です。
もちろん、各国のトップリーグで安打を放つことそのものへの評価はきちんとされるべきですが、野球のようにひとつのリーグが飛びぬけた存在である場合は、通算記録には”但し書き”が必要になってくるのはいうまでもありません。

そんな通算記録よりも、奇跡の42歳が、いまもなおフィールドを鮮やかに躍動している姿を楽しもうじゃありませんか。
グリーンスタジアムのライトスタンドに座った気分で。
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