報道と独裁者の手法

独裁とは何か?
一部の人間や組織が、集団全体を自分たちの思うがままに動かすことです。
そこでは集団を構成する個に自由はありません。
逆に、ひとりひとりが自由な意思を表明することができることを我々は民主主義と呼びます。
そして、その自由な意思を持つためには、情報が必要ですし、それを他者と共有し、議論することも必要です。
ですから、頭のいい独裁者は、情報を統制し、上手い言葉によって議論の流れをコントロールすることで、民衆から気づかれないように自由を奪ってゆくわけです。
いまでもこういう国家は日本の周りにいくつか存在していますよね。

そういう独裁を阻止するためには、表現や報道の自由が不可欠です。
知識人やジャーナリストが、マスコミという形となって、出来るだけ多くの事実をひとびとに伝え、多角的な考えをそこに添えることによって、ひとびとに”自分で考える”ための機会を与えなくてはなりません。
マスコミの影響は絶大であり、彼らは独裁者から我々を守る防波堤なのです。

ただ、そんなマスコミも肥大化することによって恐ろしいことが起きてしまいます。
それは彼ら自身が独裁者となってしまうことです。
彼らはそれだけのスキルとツールを持っていて、しかも、彼らを監視するものは外部には何もないのです。
止めるものがあるとしたら、それは彼ら自身の良心に他なりません。

私がこのようなことを長ったらしく書いたのは、今日6月11日放送のTBS『報道特集』が、5日に行われた川崎デモを一方的な内容で伝えていたからです。
その筋書きを簡単にいうと、”差別主義者に怯える朝鮮人母子と母子を守る正義の市民団体の勝利”です。
母親が涙を流し、中学生の息子が果敢にデモに立ち向かう、素晴らしいドラマでした。
母子が求める”共生”も美しい言葉ですね。

対して、デモは「ヘイトデモ」と決め打ちで、これまで川崎市で12回も「ヘイトスピーチ」を行ったといって、「死ね!」だの「ゴキブリは出行け!」だのと叫んでいる過去の映像を付け加え、今回もデモ反対派や警察に凄む場面を克明に映し出していました。
いやあ、本当に悪そうな集団です。差別発言には私も大いに気分を害されました。
多くの視聴者がデモ側に悪感情を抱いたことでしょう。

ただ、ですね、この番組では”被害者”とされる朝鮮人母子には寄り添うように取材をし、彼らの主張をあますところなく伝えているのに対し、デモ側には一切取材をしていないんです。
ですから、観ていてもデモ側が何を訴えたいのか、まったくわかりません。
そんななか、ナレーションは「ヘイトデモ」と連呼しているので、視聴者は”おそらくヘイト的な内容なのだろう”と思っちゃいますよね。
けれども、果たしてそうなのでしょうか?

まず、今回のデモの名称は〈川崎発!日本浄化デモ第三弾!〉となっていますが、主催者が発表しているテーマを見ても、日本人差別やヘイトスピーチ対策法への反対、左翼や反日マスコミ批判、有田芳生参議院議員や川崎市長への抗議といった内容で、特に差別的なものはありません。
このデモをゴミ虫のように扱っていた『報道特集』でも、プラカードに差別的内容がないことを”残念そう”に伝えていましたしね。
つまりこれを「ヘイトデモ」と呼ぶ根拠は何もないわけです。

ただ、デモ参加者の一部がかつて差別や侮蔑のシュプレヒコールを挙げたことは事実でしょう。
私もそれは許せません。恥ずべき行為です。
しかし、現在ではそういったものが影を潜めたこともまた事実だと思われます。証拠探しに躍起になっていたマスコミもそれを掴めなかったのですからね。
それなのに、『報道特集』は、「ヘイトデモ」という決め打ちを止めませんでした。
これはまさに重大な偏向報道です。

デモ側は、世論の反応やヘイトスピーチ対策法(理念法なので罰則なし)の施行に合わせて、やり方を変えているのでしょう。
私も、そこにはちょっとしたずる賢さを感じますけど、感情論を廃し、議論でもって世の中に訴えるという意味では正々堂々とした態度と認めざるを得ません(※数百人の反対派相手に、十数人で怯むことなかったのも大したものです)。
彼らの主張を簡単いえば、”在日韓国・朝鮮人は、特殊な形で日本に在住し、税制や社会保障、通名使用などで特に優遇されているので、それは解消されるべきだ”というものです。
その主張に至った理由がどんなものであれ、その主張自体は何も間違ってはいません。
そこに差別や侮蔑の表現がなければ、デモや集会だって何も問題はないわけです。
なにしろ日本は自由と民主主義の国なんです。
数の暴力でデモを阻止した反対派や、それを易々と許した神奈川県警こそが、自由と民主主義の敵です。

ちなみに、私はこのデモを主催するひとたちへは複雑な思いを抱いてきました。
考え方には賛同できるものの、品のないやり方は受け入れられなかったわけです。
しかし、そのやり方もずいぶん変わってきたようです。
これはヘイト対策法の効用といってもいいでしょうけど、評価されるべきものだと思います。
正しい主張も、正しい方法でなければ、世の中には広がってゆきません。

それに対して、反対派と称するひとびとはどうなのでしょう。
道路を不法に占拠したり、数の暴力でデモを妨害したり、やりたい放題です。
このひとたちは対策法を自分たちの都合のいいように解釈し、利用しているだけです。
一方、デモ側は法を守ろうとしているのですから、どちらが理性的なのかはいうまでもありません。

そして、この軋轢を生んでいる在日韓国・朝鮮人のひとたちです。
彼らは、「共生」だの「歩み寄り」だのいっていますけど、自分たちが”外国人”だということを忘れてはなりません。
しかもほぼ全てのひとの祖先が不法に日本に渡ってきたわけです。
そこには戦争による貧困や赤狩りから逃げてきた難民的な正確もありますが、正しい手順で日本に在留しているわけではないのです。
それを日本では〈特例法〉という”情け”でもって受け入れてきましたが、そこへの感謝も聞いたことがありません。
ですから、「共生」というならば日本国籍取得に向けて努力すべきですし、「歩み寄り」というならば、”正しくない状態”をどうやって解消するか、デモ団体と話し合うべきなのです。
まずは、自分たちが悪い意味で特別な存在になっていることを自覚し、それを自分の子や孫に伝えることから始めてください。
その前提がなければ、議論がかみ合うわけはありません。
歩み寄ろうとしていないのはあなたたちなのです。

そして、そんな”正しくない状態”を既成事実化しようとしているひとたちやマスコミというのは、いったいどういう思惑があるのでしょう?
”市民”なる反対派は、本当にすべてが一般市民なのでしょうか、映像や画像を見ると到底そうは思えません。
マスコミも偏向報道によって、多くの善良なる日本国民を騙そうとするのは止めていただきたい。
『報道特集』のような薄汚い演出をしているところはそう多くなくても、デモ側の主張を一切伝えないのはどこも同じです。

情報を統制し、世論を自分の都合のいい方向に導いてゆく。
これはまさしく独裁者の手法ですぜ。
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