舛添都知事の往生際

高額な海外出張費が問題になったのが4月の下旬、5月に入ると公用車での湯河原通いが発覚し、「公私混同がすぎる!」と批判の的になっていたところまでは”違法性”はなく、踏ん反り返ってやり過ごそうとしていた舛添要一東京都知事。
ところが、その後、参議院議員時代の政治資金私的流用疑惑が次々と浮上し(週刊文集のお手柄)、6月1日から始まった東京都議会定例会がその疑惑追及一色となり、舛添都知事が頓珍漢な”説明”をすればするほど、都民・国民の不満と嫌悪が膨らむという悪循環。
そして、今日6月15日、議会の不信任案決議を前に、舛添都知事は自ら辞職を選択。
2年4ヶ月の王様生活に未練を残したまま、都庁を去ることとなりました。

まあ、それにしても、この約2ヶ月、悪い意味で世間の話題を独占し、嫌われるだけ嫌われてもなお都知事の座にしがみつこうとしていた姿勢は、本当にみっともない往生際でした。
政治学者として長年メディアで活躍していた過去や、厚生労働大臣まで務めた実績は、すべて霞んでしまったといっていいでしょう。我々の記憶に残るのは、公私混同と厚顔無恥を絵に描いたような彼の立居振舞だけです。

しかし、昨日までは自民党都連の説得にも応じず、不信任決議が通っても、議会を解散させかねない雰囲気を漂わせていた舛添さんが、今日になって辞職を決断したのはなぜか。
メディアでは色々な推測が広がっていますけど、私は”家族の声”が大きかったのではないかと想像しています。
なにせ、舛添さんの疑惑の多くは家族がらみなんです。
政治活動名目(参議院議員時代)で千葉のリゾートホテルで妻と2人の子供と一緒に正月を過ごしたり、家族で寿司や天婦羅を食べたり、子供用の衣類や書籍を購入したかと思えば、家族で野球を観に行く際に公用車(都知事時代)を使ったという話も出てきました。

舛添さんが一緒に暮らすお子さん(現在の奥さんとの間の子)は、高校1年の女の子と中学1年の男の子だといいます。
そのお子さんたちは、自分の身の回りのものすべてが、公金をちょろまかしたものに思えてしまっているかもしれません。
そして、クラスメイトからもそういう疑惑の目を向けられていると感じていることでしょう。
これは本当に厳しい状況だと思います。私も心から同情します。
子供には何の罪もないはずです。
ちなみに舛添さんは昨日の議会運営委員会で、「子どものことを言うのはなんですが、高1の娘と中1の息子がいます。毎朝、テレビに追いかけられ、泣きながら帰って来る。妻にもカメラを回して「やめてください」とガーガーと叫んでいる映像ばかり流して「変な女」と報じられます。週刊誌やワイドショーは基本的人権を考えてもくれない。子どもも殺害予告をされている。」(日刊スポーツ)と、
強く訴えていました。
私はこれを知ったとき、舛添さんは「近々辞職するかも…」と思ったものです。
こうして舛添さんが日本一の嫌われ者となってしまったいま、”舛添”という珍しい苗字は重荷でしょうけど、お子さんたちには強く生きていって欲しいものです。
(※この舛添さんの発言はテレビではまったく伝えられていません。ニュースでも映像がカットされています。そんなテレビ局に舛添さんを批判する権利があるのか甚だ疑問です。)

ただ、私は家族のなかでも、”妻”にだけは同情はしません。
この人物は妻であると同時に、〈舛添政治経済研究所〉の代表であり、舛添さんの参議院議員時代は”政治事務所関係者”だったわけです。政治資金についても熟知していたといっていいでしょう。
そんな人物が、家族で遊びに行ったり、ご飯を食べたりするお金を、そこから出していたことに、はたして気がつかなかったのでしょうか?
私は”共犯”の可能性を大いに感じています。

舛添さんが辞職を決断したことで、疑惑追及は都議会の手を離れることになるでしょう。
しかし、疑惑はまだ何も解消されていないのですから、終わりにしてはなりません。
猪瀬直樹前東京都知事は、徳洲会事件で辞職した後に、東京地検特捜部によって略式起訴され、罰金刑を食らいました。
舛添さんの問題も私は検察に期待していますし、世論もそれを動かすべきです。

舛添さんは厚生労働大臣時代に、「横領したような連中はきちんと牢屋に入ってもらうことは当たり前」という名言を残しています。
”言葉の力”によってここまでのし上がってきたひとなのですから、自分の言葉にだけは正直であって欲しいものです。
そこが本当の往生際です。
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