9秒台とリオを目指した戦いに興奮する

今年2016年の日本陸上選手権はリオ五輪の予選を兼ねているということで、好記録の出る白熱した戦いとなっていましたが、そのハイライトはやはり昨日6月25日の男子100m決勝でした。

過去に10秒01を2度も記録し、9秒代に最も近い桐生祥秀。
今月、自己ベストを10秒06に更新し、勢いと安定感のある山縣亮太。
5月に10秒10を叩きだし、ポテンシャルが開花し始めたケンブリッジ飛鳥。

この3選手によるハイレベルな優勝争いは大会前から注目を集め、24日の準決勝から大いに盛り上がっていたわけですが、私は準決勝の走りを観て、”ケンブリッジ選手が優勝する”と予想しました(完全に後出しです)。
準決勝のタイムが最も良かっただけではなく、桐生・山縣両選手に比べ、走りに余裕が感じられたからです。
メディアはやはり桐生・山縣に群がるでしょうから、その分気が楽だったのかもしれません。

そして、雨のなか始まった運命の決勝レースは、山縣がいいスタートを切り、桐生がそれを追う展開、ケンブリッジはやや出遅れた。
山縣は中盤も安定した走り、桐生は伸びがない、ケンブリッジは爆発的な加速。
しかし、山縣とケンブリッジの差は60センチほどか、簡単ではない距離。
ところが、ケンブリッジの爆発力は想像以上で、終盤に食らいつき、最後は胸の差でゴール!

タイムはケンブリッジが10秒16で初優勝、山縣は10秒17という寸毫の差で2位、桐生はどこか痛めたのか伸びずに10秒31。
雨のなかでこのタイムは本当に凄いと思います。本当にレベルの高いレースでした。鳥肌が立ちましたね。
この興奮をもたらしてくれた要因は、3選手が互いに意識し合い、”誰が最初に9秒台を出すか”というところで、日々切磋琢磨しあっている状況にあると思います。
現状の実力では桐生が頭ひとつ抜けているでしょうけど、山縣とケンブリッジも、そのポテンシャルが十分に備わっているということを今年のレースで見せつけ、それが化学反応を起こしての素晴らしい決勝レースだったといっていいでしょう。
(※興奮しすぎて敬称略。)

また、その”9秒台”に関しては、ケンブリッジ飛鳥が所属するスポーツ関連会社〈ドーム〉の社長が、「日本人初の9秒台を出したらボーナス1億円!」と約束したのも話題になりましたよね。
私は本当に素晴らしい社長さんだと思います。
ケンブリッジはメディアに対して,、「1億円は意識しない」と語っていましたけど、それは信じられません。
練習への意欲が変わるでしょうし、朝起きた瞬間からめちゃくちゃやる気になるに決まっています。
そうでなければ記録が急激に伸びてくるはずはありません。
そしてまた、そんなケンブリッジのやる気は、桐生や山縣へも好影響を与えるんです。
日本人初の9秒台争いが白熱しているのは間違いなくドームの社長さんのおかげです。

このように書いていると、「アマチュアスポーツとお金を絡めるのはよくない」という批判もあるかもしれませんが、私はそうは考えていません。
お金は選手の競技環境を良くしますし、現役後への安心にも繋がるものです。
ですから、選手をサポートする企業がもっと増え、どんどん投資してくれることを望みます。
そのためには、メディアが選手の所属企業をもっと大きく取り上げる必要があると思うんです。
日本選手権を中継したNHKもしっかり企業名をいって欲しいですよ。
アマチュアスポーツを支援する企業というのは、宣伝行為のためだけにそれをしているわけではありません。社会貢献の一環です。
その企業名を大声で叫ぶのは健全なる社会活動というものです。
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(いまはアスリートを個人が支援できるクラウドファンディングもありますが、企業に所属する方が生活も競技環境も安定します。)
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