PL学園野球部、事実上の廃部

今日7月15日のスポーツ報道は〈PL学園野球部〉がジャックしているといっていい状態で、最初は私もなぜなのかわかりませんでしたけど、そういえば今年で休部になるのでしたよね。
しかも、再開は未定とのことですからこれは”事実上の廃部”といっていいでしょう。ちなみに2年前からは新しい部員も獲っておらず、いまは3年生のみのチームとのことです。
ようするに、かの名門野球部が大阪予選で負けてしまえばその時点で栄光の歴史に幕を下ろしてしまうということで注目が集まり、今日の初戦で早くもその日が来てしまったということなのです。

しかし、PL学園野球部といえば、その全盛期は1970~80年代で、思い入れのある年代というのも40代以上の、おそらく男性のみでしょうし、ニュース番組などで大々的かつ感傷的に取り上げるのもなんだかやりすぎな感じがしました。
しかも、なぜ野球部が事実上の廃部になってしまったかというと、部活内で数年おきに発覚する惨たらしい”いじめ”や”しごき”という名の暴力事件のせいで、選手獲得に支障が出たり、高校野球連盟から処分を受けたりしたためなんです。
仮にも報道を名乗るならば、思い出に浸るのではなく、PL学園のみならず高校野球全体に蔓延る”悪しき伝統”について言及すべきだったと思います。
高校野球を美化することしかしないメディアこそが、高校野球の負の側面を肥大化させた犯人のひとりなのではないでしょうか。

むろん、野球部を広告塔に使い、それを手厚く庇護してきた学園側の問題も無視することはできません。
PL学園野球部では86年にしごきを元にした部員死亡事件が起きていますし、97年には上級生が下級生に重傷を負わせた事件が発覚したかと思うと、01年には同じような事件が起き、裁判沙汰(暴力を認めて和解)にもなっています。
これを期にPL学園は不祥事の温床になっていた野球部寮を閉鎖し、”異常すぎる上下関係”と”野球だけしていればいい”という状態の解消に乗り出しますが、13年にも上級生に暴力を振るわれた下級生が救急車で搬送されるという事件が起きているのですから、この”悪しき伝統”は野球部のDNAに刷り込まれたものといってもいいのかもしれません。それで学園側も休部を決断したのでしょう。
広告塔だったはずの野球部が、いまでは学園のイメージを落とす厄介ものというわけです。

そのように、PL学園野球部の不祥事は、発覚しているだけでけっこうな数なのですが、ときおり聞かれる関係者の暴露によれば、それはどうやら氷山の一角のようです。
それなのに、テレビの取材に応えていたかつての監督が「求道即人道」などといっているのですから、私もおかしくなりそうでした
本気でそういうスローガンを掲げていたら暴力事件が度々起きるわけがありませんし、有名OBがヤクザと交際したり、覚醒剤で逮捕されることもないはずです。
また、OBのなかには休部を残念がったり、再開のために自分が何かをしたい、みたいなことを語っているひともいましたけど、彼らはみな”悪しき伝統”の継承者ではありませんか。白々しいにもほどがあります。

PL学園野球部の未来を語る資格があるのは今日敗れた3年生部員だけです。
いじめやしごきの対象となる下級生を持たないのは彼らだけなのですから。
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