すっきり、氷結市田柿

私の住む長野県は、JA全農長野が自らを「フルーツ王国」と名乗るくらい、果物の栽培が盛んなんですけど、全行的にはおそらくリンゴとブドウ(信州ワイン)くらいしか知られていないと思うんです。
そんななか、いま一番長野県が押しているのが、信州南部で栽培されている〈市田柿〉というブランド柿。
都会でもデパートに並んだり、洒落たお菓子店が材料に使っているのを見たことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな市田柿が、先日7月12日、農林水産省によって〈地理的表示保護制度〉(GI)に登録が認められたということで、長野県は大盛り上がりでした。

このGIは、世界貿易機構(WTO)の〈知的所有権の貿易関連の側面に関する協定〉によって取り決められた、「気候や風土と結びついた伝統的製法によって高い品質が認められてきた農林水産物や食品を認定する制度」なので、今後の市田柿は日本という枠を飛び越え、世界に打って出ることも可能となるわけです。
ちなみに日本でのこの制度はまだまだ始まったばかりで、登録も昨年2015年の7件が認定されたのみで、果物はまだそのときの夕張メロンと今回の市田柿しかないんです。
かの夕張メロンと肩を並べたというだけで、私などは誇らしい気分になっています。

その市田柿ですが、柿だけに旬はもちろん秋で、いわゆる渋柿に属するため、皮をむいてから干し柿にするのが一般的です。
そしてこのときの干し方が、いくつもの柿を巧みに紐で繋げてゆく”連”という技法で、その独特さと見た目の華やかさが南信州の風物詩となっているわけです。
ですから市田柿といえば干したものが有名ですし、それ以外のものはない、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ところがそうでもないんです。

市田柿は、収穫時期が遅れた、やや熟しすぎた状態になると、渋味が抜けてとても甘くなります。
ただ、残念なことにこの状態だと日持ちがしないので、もっぱら地元のひとのみが楽しむものだったわけです。
ところが、いつの頃からか、これを凍らせて、シャーベットのようにして販売するようになっているんです。
その名も〈氷結市田柿〉。
冷凍にすることによって賞味期限の問題をクリアするのみならず(1年くらい持ちます)、旬を外した夏に食べられるのですから柿好きにはたまりません。

この氷結市田柿は、果物の繊維があるだけに普通のシャーベットやアイスクリームよりずっと溶けにくく、口のなかに入れているとその冷たさで悶えそうになります。
いわゆるアイスクリーム頭痛状態ですが、これも上手くコントロールすれば、脳に行く血流を適度に増やして、暑さでぼやけた頭も本当にすっきりします。
氷結市田柿は甘さも上品ですっきりしているので、その点も夏向きですね。

夏の柿というのは、ちょっとおかしな感じですけど、私は干したものよりも氷結の方がずっと好きです。
柿が夏の季語になるのもそう遅くはないかもしれませんね。
みなさんにもぜひ信州の夏の味覚をご賞味していただきたいものです!
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