息苦しい東京になりませんように

東京都知事選挙は、無所属の小池百合子さん、自民・公明・こころが推薦する増田寛也さん、民主・共産・社民・生活が推薦する鳥越俊太郎さんが有力とされるなか、16~18日が3連休ということもあって、候補者のみなさんは都内各地で精力的に遊説を行ったようですね(7月14日告示・31日投開票)。
私は東京都民ではないので、”東京五輪まで上手くものごとを進めてくれるひとであればいいなあ”というだけの突き放した思いで眺めていたいのですが、日本の首都のトップを決める選挙だけに、報道は全国的になされいるので、無関心でいるのもやはり難しいものです。

そんな連休明けの今日19日は、上記の3有力候補が午後1時からのフジテレビのバラエティ番組に出演したということがちょっとした話題になっていました。
もともとこのそろい踏みは、17日朝のフジテレビ『報道特集2001』で予定されていたものが、「鳥越さんが出演を見合わせたことで中止になった」と増田さんがツイッターで暴露していたので、その埋め合わせなのでしょう。
しかし、こういう場合はタレントが仕切るバラエティではなく、きちんとした司会者のいる報道番組に呼ぶのが筋だと思うんです。
それなのになぜこの番組になったのでしょう?
フジテレビの意向なのか、それとも有力候補のいずれかのひとの希望なのか、私はそこに強い関心があります。

そして、そのバラエティ番組は候補者が互いに質問をぶつけあうという形で始まったわけですけど、ここでひとり激高していたのが鳥越俊太郎さん。
なんでも、小池百合子さんが街頭演説で「(野党は)病み上がりのひとを連れてきてどうするのか」と鳥越さんのことを批判するのをテレビで観て、それは「ガン・サバイバーに対する大変な差別ですよ、偏見ですよ」と怒りが収まらないとのことなんです。
小池さんは「そんなこといった記憶はありません」としらばっくれて、「いまはお元気になられてよろしいですね」とやりすごそうとしましたが、鳥越さんは「僕だけの話じゃない。ガン・サバイバーは何十万、何百万といるんですよ。そういう人たちに1回ガンになったら、あなたはもう何もできないんだと決めつけるのはどうなんだ」と狂犬のよう食い下がります(敵に向かって吠えるときはお元気ですね)。

鳥越さんは現在76歳で、これまで4回もガンの手術をしたことを公表しています。
そういうひとが都知事という要職を4年間全うできるのか、という疑問は多くの都民が持っていることでしょう。年齢や病歴を考えれば普通は立候補しません。
小池さんはそういう”一般論”をいっただけです。なにも鳥越さんに対して仕事を辞めろとかいっているわけではありませんしね。
知事というのは、都を動かすだけではなく(予算執行)、国との調整、議会への参加、そして災害時の対応などといった、大変な激務をこなさなければなりません。
当然、体力や健康というのは大きな意味を持ちますし、そこにトラブルを抱えていれば評価がマイナスとなるのは否めません。
ところが鳥越さんはそれがどうして許せない。
一般論であろうが、常識的な感覚であろうが絶対に許せない。
おそらく自分自身も不安なんでしょうよ…。

そうして鳥越さんは「差別」だの「偏見」だのと吠えるだけで、せっかくの討論の機会を終えてしまいました。もっと話しておくことがあったはずです。多くの都民が肩透かしを食ったことでしょう。
そういえば街頭演説でも鳥越さんは自分ではほとんどしゃべらず、応援のひとに話を任せるので聴衆ががっかりしたというネット情報(SNS)や報道がいくつも出ています。
その街頭演説の回数も時間も他の候補者よりずっと少ないといいますし、これは体力の問題、そして都政に関する知識と意欲の欠如が根本にあるのでしょう。
だからテレビでも都政の話をするのではなく、対立候補を攻撃することでお茶を濁そうとするのです。
まっとうな議論から逃げているだけです。

また、その詭弁に「差別」や「偏見」という言葉を使うところに、私は何ともいえない邪さを感じます。
もし万が一、鳥越さんが都知事になったとしたら、彼は議会でも記者会見でも、自分に不利なことがあれば、都合よく解釈した差別や偏見を、欺瞞の盾として使うことは目に見えています。
もう一度いいますけど、小池さんの発言は差別も偏見もありません。高齢やガンへの一般的な懸念です。
それが指摘できない社会は果たして健全なのでしょうか?

番組の動画を観て、息苦しくなってきました。
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