『THE ICE』2016(前)、やっぱりいいわ『THE ICE』

リオ五輪で大いに盛り上がる2016年の夏ですが、その喧騒から離れた私と相方は、しばし氷と夢の世界に酔いしれてきました。
そう、夏は『THE ICE』の季節でもあるのです!
しかも『THE ICE』は今年が記念すべき10回目。私たちが行った8月7日の愛知公演の会場は、いつものモリコロパークではなく愛知県体育館でしたけど、賑わいと熱気はいつもと少しも変わりません(我々のような他県民は愛知県体育館の方が行きやすいです)。
そうして午後2時の開演前の会場では、これまでの『THE ICE』のVTRが流されていたわけですが、我らが浅田真央も成熟した女性になりましたし、第1回目に出場していた長洲未来さんなんて折れそうなくらい華奢ですし、9歳の宇野昌磨は見た目は子供なのに妙に堂々としていますし、9年という歳月はやはり長いですねえ。
ジェフリー・バトルだけはぜんぜん変わっていませんけど!

観客がそんな思い出に浸っていると、急に舞台が暗転し、ひとりの女性スケーターのシルエットがリンクに滑り入ってきます。
その足の運び、その姿形を見ただけで、会場のあちこちから「真央ちゃんだ!」の声が上がるのですから、これもまた『THE ICE』の歴史が積み重ねてきたものといっていいでしょう。
そして、証明が灯ったリンクに浮かび上がったのは、光り輝くような純白のドレスを身にまとった浅田真央!
その美しさに会場は一気にヒートアップ!
気品と色香を振りまくような浅田さんの滑らかな滑りに会場はうっとり。本当に綺麗でした。本当に美しく成長したものです。
と、そこにフローラン・アモディオとアダム・リッポンが、街の不良のような風貌で登場。
街角で見かけたレディ真央を「ヒューヒュー!」と囃すアモディオの芝居は本職顔負けです。
続いては無良崇人と宇野昌磨の日本人コンビがサイドバイサイドの3A!のつもりでしたけど、無良くんはパンクで宇野くんは転倒!二人とも苦笑い!
ジョアニー・ロシェットと浅田舞さんの二人は、氷から離れた生活をしているはずなのに、よく体が絞れていて綺麗。プログラムも期待できしそう。
そして、いまではすっかり『THE ICE』の売りのひとつとなったジェフリー・バトルとパトリック・チャンのカナダ師弟コンビ、長洲未来さんと宮原知子さんと村上佳菜子さんという妹分トリオ、嬉しい2年連続加入となったカロリーナ・コストナー、楽しみな初加入のジェイソン・ブラウン、美男美女のタラ・ケイン&ダニエル・オシェイとマディソン・ハベル&ザカリー・ダナヒューといった豪華なキャストが続々と入場。
最後は浅田さんとジェフリー・バトルが手を取って踊り、オープニングからもう目がくらみそうになるくらい華やかでした。

そんな会場を落ち着ける役を担う恒例の地元愛知出身のジュニアスケーターは壷井達也くん。
スタイルが抜群で、その体がよく動いて、すでに魅せる演技が見についていますね。山本草太くんの後輩だそうですが、ちょっと似ているかもしれません。今後が楽しみです。

そんな後輩の手本になりたい無良くんはエキシビション『Writing on the wall』を披露。
細かくお洒落なスケートで曲の雰囲気を作ってゆくという、昨季からの”ニュー無良崇人”という演技で、今季もこの路線で行くことは確実。かなりいい感じになってきたと思います。本人も楽しそうなのがいいですね。
オープニングでミスった3Aも今度は決めて、一番手としては上々の内容でした。
妻子のいる身でありながら、セクシーすぎますね!

アダルトなエキシビション『Seven Nations Army』の村上佳菜子さんは、男性を翻弄するようなツイズルを多用し、得意の3S+2Lo+2Loを流れるように着氷すると、最後は寝そべりからのひねり、足上げ挑発ポーズでフィニッシュ!
リンク外でのきゃっきゃっとした笑顔と、リンク上でのアダルトでクールな演技のギャップが、このところの村上さんの魅力ですね。すごくよかった!

今年のペアは中国のチン・パン&ジャン・トンが出場予定だったものの、6月に欠場が発表され、急遽加入したのがタラ・ケイン&ダニエル・オシェイ。
恥ずかしながら私はほとんど知らないペアだったんですけど、昨季は全米で優勝し、世界選手権でも13位を獲得したそうですから大したものです。
演技の方は、ジャンプをまったく跳ばずに、ツイストも1回だけという控えめなものでしたけど、見た目のいいペアだけに、そんなに物足りなさを感じませんでした。今季は試合でも注目してみたいと思います。

2011年の『ルパン三世』で浅田さんにちょっかいを出すチンピラ役を好演して以来の出場となったフローラン・アモディオは、オープニングでも”らしさ”を出してましたけど、自分のエキシビションでもキレッキレのダンスと、シャツのボタンを外しながらの流し目という”らしさ”で、黄色い歓声を浴びてのひとりカーニバル。
また、最後は乱入してきた宮原さんと一緒に踊って、ほっぺにキッス!
昨季で現役を退いたアモディオですが、『THE ICE』にとってはこれからも頼りになるキャストです!

これが『THE ICE』初登場となるジェイソン・ブラウンは、しっとりとした曲を彼らしい滑らかなスケートで存分に表現したかと思うと、随所に柔軟性を生かしたスピンやスパイラル、高さのあるバレエジャンプを散りばめ、自分の魅力と個性をしっかりアピール。
アモディオでお祭り騒ぎになっていた会場が、ブラウンの演技に引き込まれ、水を打ったように静かになるのですからさすがでした。彼は競技者というより、お金が取れる芸術家ですね。
出演者のなかで最後に発表されたのがジェイソンでしたけど、まさに残り物には福があるでした!

VTRで14歳の頃の姿が会場に流れた長洲未来さんですが、いまではすっかりベテランの域に入って、演技にも円熟味が出てきました。持ち前の柔軟性だけではなく、姿勢の良さ、単純な滑りの美しさは、子供の頃から変わりません。
それがいまではより体をコントロールできるようになり、プログラムを能動的に作り込んでゆけるようになったのですから、大きな成長です。
第1回『THE ICE』に出場した選手で、いまでも現役を続けているのは浅田さんと長洲さんの2人きりだそうですから、浅田さんを支える意味でも、長洲さんにはがんばって欲しいものです。いまが全盛期だと思います!

9年前のVTRとの変化を見つけるのが難しいジェフリー・バトルですが、演技を観ていると、確かにバネやスピードは衰えています。
ところが、それを巧みなテクニックと音を捉える抜群のセンスでカバーし、今回のようなダイナミックで情熱的なプログラムでも見事にこなしてしまうのですから、これぞジェフリー・バトル。
氷に愛されたスケーターというのは、彼のようなひとをいうのでしょう。
もちろん、観客にも!

前半パートを締めくくるのは、みんなが待ちわびていた浅田姉妹のペアプログラム。
まずは2010年にも滑った『白い色は恋人の色』で、幸福感に満ちた世界を観客と一緒に共有し、姉妹が揃って跳んだ2Aでは爆発したような拍手!
続いてのはや着替えから激しく始まった2009年の『レディ・マーマレイド』では会場は大盛り上がり。
私は舞さんが見事なスパイラルポジションを取っていたのに感服しました。体つきといい、2Aといい、かなり稽古を積んできたんでしょうねえ。
そして最後は長い布の端と端を2人が手に取って滑る美しいプログラム。
この布は2人の絆を表現しているようでした。
真央さんのしなやかな滑り、舞さんのY字スパイラルに会場は酔いしれ、姉妹揃ってのビールマンスピン(舞さんはどうにかこうにか)では会場中が涙を流さんばかりの歓喜!
やっぱり姉妹プログラムあっての『THE ICE』です。これがなかったら絶対に物足りない!
舞さんがんばって!私にはそれしかいえません!

そんなふうに会場が興奮と歓喜に包まれるなか、10周年を祝って花束を届けにきたスペシャルゲストが登場。
「みなさんこんにちは、小塚崇彦です」。
これには会場からウオーッという大歓声。
浅田姉妹にとってもサプライズだったのか、2人もびっくりしながら大喜び。
小塚くんは、「やっぱりいいわあ、『THE ICE』」としみじみ呟いたあと、「ここからは一般”きゃんきゃく”として観させてもらいます」と噛んでしまって、会場は大笑い。
さすが心得た笑いの取り方でしたね。

こうして最高の雰囲気のなかで前半終了。私もこの時点でもうかなり満足していました。
やっぱりいいわあ、『THE ICE』!
(さらなる爆笑が待つ後編に続きます。)
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