2016アジア最終予選、アウェイでタイに勝ったものの

9月1日、ホームで迎えたアジア最終予選の初戦を、決定力不足と中東の笛によって落としてしまった我らが日本代表。
そこから中5日で気持ちを立て直すことはできたのか、昨日6日のアウェイ・タイ戦はいきなり迎えた大一番でした。
そのスタメンにハリルホジッチ監督が選んだのは、GK西川周作、4バックは左から酒井高徳・森重真人・吉田麻也・酒井宏樹、 Wボランチに長谷部誠と山口蛍、2列目は左から原口元気・香川真司・本田圭佑、1トップに浅野拓磨。
UAE戦から外れたのは重大なミスを犯した大島僚太、決定機に絡めなかった岡崎慎司、傍から見ていると出来が良かったもののハリルは試合後に不満を述べていた清武弘嗣。
岡崎と大島はわかりますが、清武は私も本当に意外でした。外すなら香川だったような…。

数万のタイサポーターが”微笑み”とともに見守るなか始まったこの試合、気になるのはタイの出方でしたけど、引きこもるでもなく、割とフラットに対峙してきます。
そんな相手に日本は序盤から圧倒的に押してゆき、いい形の攻めが何度か出たものの、決定力不足とタイの気迫のこもった守備でなかなかゴールを割ることができません。
降り続く雨や、芝がはげまくる劣悪なピッチ状態もあって、得意のショートパスが使えなかったこともあるでしょう。
しかし、18分、右サイドをえぐった酒井宏樹の鋭いセンタリングに、中央で本田が潰れ、ファアに飛び込んだ原口のヘッドで日本先制!よっしゃあ!

その後の日本は前の試合で逆転負けを食らった反省からか、リスクを負った攻めはせず、慎重にチャンスを広げてゆくことを選択したわけですが、その雰囲気の重さというのは例えようもないものでした。
”勝ち点3”が欲しいのと同時に、”絶対に負けられない”という思いが、泥のように選手たちにまとわりついていたといっていいでしょう。
そんなときに必要なのはやはり追加点。
しかし、本田の信じられない空振りや、香川も簡単なシュートを決められないなど、本当にストレスのたまる前半でした。

後半の立ち上がりはタイが押し込んできたものの、それに耐えるとすぐに日本の時間帯。
8分には本田スルーパスから原口の惜しい場面、その後すぐのCKからの波状攻撃も実らず、浅野のシュートを相手が手で止めているのにハンドの笛はなし。
17分の本田のシュートは相手GKのファインセーブ、23分の香川のフリーでのシュートはGKを狙ったかのような真正面。

ここまで外しまくると、タイに流れがゆくのがサッカーというスポーツですが、後半25分、左サイドをいい形で抜け出した相手の10番のシュートを吉田と西川が挟んで止めるというピンチ。
ここは肝が縮みましたね。
ただ、タイのシュートはこれが初めてで、そこまでチャンスを作ることすらなかったのは、日本の守備陣がよく集中していたおかげでしょう。
特筆すべきは、そのタイのカウンターの芽をことごとく潰していたのが山口蛍。
本当にいい仕事をしていました。
「ドイツから逃げ帰ってきた」と揶揄される山口ですが、この日は意地を見せていましたね。

そうして、同点に追いつきたいタイのラインが上がってきた30分、長谷部が狙いすました浮き球のスルーパス、それに反応した浅野が相手DFとの競り合いにも負けずに、気合の入ったゴール!ジャガーが決めた!
喉から手が出るほど欲しかった追加点!これで2-0だ!

そこからの残り15分は、両チームとも疲労困憊で、日本にも守備のケアレスミスがありましたけど、気持ちだけはしっかり持って凌ぎきり、どうしても欲しかった勝ち点3を獲得。
先制点の原口が、「ほっとしました…」と心からの言葉をもらしていましたけど、それは日本国民全員の言葉でしょうね。
いやあ、本当によかった。この重苦しいゲームをよく勝ち切ってくれました。
個人的に印象に残った選手は、攻守でファイトし、得点という結果を出した原口、安定感と自信に満ち溢れた酒井高徳、そして90分間、一瞬もさぼらなかった山口蛍ですね。20代半ばの選手たちの活躍はチーム全体への刺激にもなると思います。

しかし、この日の日本は何度ともなくチャンスを作り、シュートも20本以上放って、得点はわずか”2”。
今後の戦いに不安を残しました。
ハリル監督もこの決定力不足を嘆いていましたけど、その原因は監督自身の選手起用にあると思います。
その一番の問題は香川真司。
この日もUAE戦に続いて決定機に絡めませんでしたし、効果的なパスを出すわけでも、相手に脅威を与える仕掛けをするわけでもなく、前線をパワーダウンさせていたといってもいいでしょう。
細かいミスはありましたし、決めなければいけないシュートも簡単に外しましたし、とてもエースと呼べるプレイではありませんでした。
しかも、こういう香川は珍しいものではないんです。
代表のレギュラーに定着した2011年以降、ずっと物足りないプレイの連続です。そして試合後の論評に、「今回の代表戦もクラブでの輝きを示すことはできなかった」と書かれるのが定番になっています。
そんな香川をなぜハリル監督はこうまで寵愛するのか、私は理解に苦しみます。
もうひとりのエースである本田もこの日は決していい状態ではありませんでしたが、それでも彼は体格の良さと左足の精度、そしてゴールへの執念で、要所要所で相手に脅威を与えていました。
悪いときでもそれなりの貢献をするのがエースの使命です。
それが出来ない選手をエースと呼んではいけません。

私はここ数年の日本代表の停滞感は、香川真司に原因があると考えています。
”香川中心”でここまでまったく結果が出ないのですから、彼のことは”オプションのひとつ”という扱いにすべきです。
代表というのは、特定の選手のためにあるのではありません。日本と日本サッカーのためにあるのです。
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