『ケンミンSHOW』に紹介されてしまった長野vs松本

日本テレビで毎週木曜の午後9時から放送されている『秘密のケンミンSHOW』は、日本各地の面白い風習や名物が紹介されるので、私も相方もよく観ているのですが、先週9月8日(2016年)と今週15日は、番組の人気コーナーである『連続転勤ドラマ 辞令は突然に…』の舞台が我々の住む長野県ということで、大いに注目していました。
(※全国各地を転勤して回る夫婦の話です。)

第1週は長寿日本一というところから入り、幻の蕎麦といわれる〈富倉蕎麦〉を特集。
このお蕎麦は飯山市(北信)の富倉地区というところで伝統的に食べられているもので、オオヤマボクチという山ゴボウの葉の繊維を蕎麦に練り込んで作るのですが、独特の弾力がある食感が楽しく、またオオヤマボクチはクセがないつなぎなので、蕎麦の香りを少しも邪魔しません(ゲストの峯竜太さんがおっしゃる通り)。
蕎麦のつなぎには小麦粉や海藻(ふのり)が使われることが多いですけど、それらはどうしても味や香りが隠しきれません。オオヤマボクチは本当に素晴らしいつなぎだと思います。

そして昨日の第2週では、カメラを南信に移し、夫の京一郎が伊那市の名物〈ローメン〉に舌鼓を打ち、諏訪市のセイコーエプソンを
訪れて、長野の精密機器の技術を紹介した後は、会社で行っているという御柱祭の様子を再現。
私はこれは知りませんでしたけど、社員全員で盛り上がる、凄いイベントでしたね。御柱も自分たちで裏山から切り出すというのですから、かなり本格的です。
ちなみに、”御柱祭”というと諏訪神社のそれが全国的にも有名なんですけど、実は系列の神社(小宮)でも、規模は小さいものの、氏子たちが御柱を運んで、それを境内に立てる祭事が行われているんです。
セイコーエプソンさんのそれも、それに似たものなのかもしれませんね。

一方、妻のはるみは、長野市で近所の奥様方とのお茶っこ(お茶会)。
そこに登場したのが松本市出身の滝沢沙織さん。
実家がお寿司屋さんだという滝沢さんは、からしを薬味に使った裏巻き稲荷と、石焼のおやきを持参。
からし稲荷は長野県(松本周辺)独特のものなのであまり知られていないとは思いますけど、油揚げ自体がからしとよく合うので、これも間違いはありません。ぜひお勧めしたい食べ方です。
そして石焼のおやき。
長野県の名物おやきは、小麦粉を練った皮で、野菜で作った餡を包む、というところまでは、どこも同じです。
ただ、そこから”蒸す”、”囲炉裏の灰に入れて焼く”、”囲炉裏にくべた鉄板で焼く”、そして”熱く熱した石で焼く”(石焼芋を想像してください)というように、火の入れ方が各地方で異なるんです。
私は灰焼きが最も好みですけど、それぞれに食感や味わいが違うので、どれが一番とはいいきれません。それぞれに良さがあります。
県外の方はぜひ、色々と食べ比べて欲しいものです。

そうして、はるみと滝沢さんらのお茶っこは、楽しく進行していたのですが、はるみが何気なく「長野と松本」を比べてしまったことで、場が凍りつきます。
私も09年に長野市に越してくるまで知らなかったのですが、長野市と松本市はライバル関係にあるんですよね。
ひとによっては対立関係、いや犬猿の仲とまで表現するくらい(サッカー関係)。
番組でも紹介していたように、この両者はもともと違う藩で、明治初年も違う県だったんです。
明治初年の信州にはいくつもの県が存在し、それがいまの長野県になる際に、「どこを県庁所在地にするか」で、各地方が大いに揉め、落としどころとしていまの長野市が県庁所在地になったというわけです。
しかし、地図を見ればわかるように長野市は信州のかなり北、松本市はほぼ真ん中。
松本市は律令制では国府でしたし、やはり納得いかない気持ちが強いんでしょうね。

ちなみに、長野市から遠く離れた南信のひとなんかは、長野市に行くのが本当に億劫だそうです。
なにせ、長野市は面積が47都道府県で4位(3位の福島とほぼ同じ)という広大さですから、南信のひとからしたら「名古屋の方が近い!」という感覚なのでしょう。
しかし、県庁がある関係で、各種団体や企業も、本部や本社を長野市に置いているので、仕事でもなんでもどうしても長野市に行かなければならないのですから、どうしようもありません。
また、そういう不便を解消するために、会議なりを県中央の松本市で開いたりすると、長野市のひとの不満が燻る…。

いやあ、信州は奥が深い!
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