Bリーグ開幕、注目度はいかに

日本の男子バスケットボールといえば、1993年に国内リーグのプロ化が検討され、その後プロ契約選手も出るなど一定の前進はあったものの、企業スポーツからの脱却を目指すチームと、それを嫌がるチームとの溝はなかなか埋まらず、00年代にはリーグが分裂するという事態にまで陥りました。
それから今日まで、日本の男子バスケのレベルはといいますと、代表チームは五輪(最期は76年)だけではなく、W杯も98年に出場してから06年の自国開催以外はアジアの壁に容易く跳ね返されるという体たらく。
自国開催のW杯も1勝4敗という成績で、日本バスケ界に勢いをつけるどころか、弱さをより際立たせると同時に多額の赤字を出してしまうという悲劇に終わってしまいました。

そんな日本の状況を変えたのは、バスケへの熱い思い…ではなく、2014年の国際バスケットボール連盟からの勧告。
「いつまでも国内でごたごたしていると日本協会の会員資格を停止するぞ」と脅されたわけです。
これを停止されてしまうと男子のフル代表はもちろん、女子の代表や学生まで国際大会に出場することができなくなってしまうというので、大慌てとなったJBA(日本バスケットボール協会)は、サッカー協会を大改革したことで知られる川淵三郎さんに日本バスケの運命を託し、川渕さんの剛腕のよってリーグを統合してのプロ化が加速。
そしてついに今日2016年9月22日(秋分の日)、〈Bリーグ〉が開幕したのです!

記念すべき開幕戦は、アルバルク東京(NBLレギュラーシーズン1位)×琉球ゴールデンキングス(bjリーグ優勝)という好カード。
午後7時開始の試合はフジテレビによって地上波で中継され、会場の代々木第一体育館に集った9000人を超える観客の熱気と、それに乗せられた両リームの好プレイは、日本のスポーツ界に新たな波をもらたしたかと思います。
80-75という接戦だったのも視聴者を飽きさせなかったことでしょう。
夜のテレビニュースでも割と大きく伝えられているようでした。

…ただ、実は私個人でいいますと、開幕戦があることを直近まで知りませんでしたし、相方などは夜のニュースを観て、「なにこれ?」と首を捻っているくらいで、Bリーグそのものをよく知らないんです。
おそらく、世間一般の受け止めというのは、相方のそれに近いのではないでしょうか。
これまでもbjリーグというプロリーグがありましたから、何が新しくなったかよくわからないのでしょうし、統合の価値も見えにくいのだと思います。
(※長野県にもbjリーグからBリーグ2部へと移った信州ブレイブウォリアーズがあります)。

今回のBリーグの開幕は、川渕さんが絡んでいたせいか、93年のJリーグ開幕といくらか類似しています。
まず、開幕戦に人気チーム同士のカードを選び、それを他の試合とは別に行うこと。Jではベルディとマリノスでこれをやりました。
そして、会場もより多くの観客を収容できる代々木第一体育館(アルバルクのホームは第二体育館)。Jのときも中立地の国立競技場。
これに加えてメディアを使った事前の広報活動や、当日の賑やかなショー、そして著名人を招待するなどの華やかな演出。
すでに前チェアマンとなり、いまはJBAのアドバイザーに就任している川渕さんは、開幕前に「視聴率は2桁、15%いけば万々歳だ」と語っていましたけど、”いかに注目されるか”という部分にはかなり力を入れてきたのでしょう。
ちなみにJの開幕戦はNHKが生中継して、32.4%(関東)というお化けのような数字を叩きだしました。

しかし、私はBリーグ開幕戦の視聴率は”一桁”だと予想しています。
BはJを一生懸命模倣しているものの、どうしても似せられないものがあります。
それは”代表とのリンク”。
Jが開幕した93年は日本代表が初のW杯出場に向けて予選を戦っていた年で、その熱波がJにも押し寄せていましたけど、Bにはそれがありません。
そして何よりも、”初のプロリーグ”ではないことで、目新しさがないのです。
しかも、中継したテレビ局がこのところ不振にあえぐフジテレビ。ここも大きなネックになるはずです。事前情報だってフジになってしまうわけですしね…。

でも、視聴率が悪くたってそんなに悲観することはありません。
地域密着で少しずつ全国に浸透してゆけばいいんです。bjだってこれまで上手くやっていたと思います。
そうしてリーグの実力が底上げされてゆくなかで代表も強化され、それと人気がリンクしてゆく。
そういった地道な積み重ねのスタートです。
”失われた10年”を取り戻すのはそんなに簡単じゃない!
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