麺食い信州

今年2016年9月の信州は、相次ぐ台風やそれに伴う長雨で、残暑もないままに下旬になってしまい、夜の肌寒さと虫の音はもうすっかり秋のそれです。
そして信州の秋といえばやはり”新蕎麦”。
来月には信州各地で蕎麦祭りが始まるので、私も戸隠に行って、”半ざる食べ歩き手形”を存分に楽しむつもりです。
秋よ、もっと深まれ!

…と心から叫びたいところなのですけど、信州の秋ってけっこう寒いので、考えるだけで体が縮み上がるんですよね。
しかも、山深い戸隠でざる蕎麦を食べ歩くとなると、最後の方は体が芯から冷たくなってきて、蕎麦湯をがぶ飲みせねば凍ってしまいそうなほどです。
しかも、お蕎麦って体を冷やす食べ物としても有名ですしね。

私もお蕎麦は冷水でしめたそれが大好きですし、新蕎麦なら小雪舞うなかでも大盛りを食べちゃうくらいですけど、それは私の”舌”が求めるのであって、”体”は温かいものを求めているのはいうまでもありません。
京都に住んでいた頃は、秋といえばうどんでした。
私は冷やしうどんというのはあまり好みませんから、夏にうどんはあまり食べません。夏は素麺です。
ですから、秋になると、久方ぶりに食べるうどんが美味いんです。
うどんはやはりきつねですね。甘辛く炊いた揚げさんに九条ネギを添えたものが最高です。そこに山椒の効いた京都の七味をぱらりと振れば、お出汁までも一滴残らず平らげるとうものです。

そう、京都のうどんはなんといってもお出汁です。どのお店もそこだけは手を抜きません。
鯖節や鰹節、うるめ節や鰯節、それに忘れてはならないのがお昆布。
お昆布がないと京都のうどんらしいまったりした感じが出ません。
また、その各種魚節やお昆布の量が半端ない。
閉店後には出汁ガラが詰まった大きなゴミ袋がいくつも出るんです。
あれは京都ならではのものといっていいでしょう。

そのように私は出汁の効いたうどんが大好きなんですけど、信州にはそういうお店はなかなかありません。
信州では出汁ではなく、麺を重視します。
これはお蕎麦の影響でしょうけど、私の住む長野市では讃岐うどんやつけ麺のお店も大繁盛しています。
信州といえば”蕎麦県”というイメージが定着しているので、県外のひとは驚かれるかもしれませんが、〈丸亀製麺〉や〈はなまるうどん〉といった讃岐うどんのチェーン店はいつもお客さんでごったがえしていますし、みんな物凄い勢いで大盛りを平らげているんです。
信州人は本当に麺が大好きなんです。その大盛りの麺を心ゆくまですすることに幸福を見出すのが信州人なんです。お年寄りだって女性だってごく自然に大盛りを注文しています。
かくいう私も信州はもう長くなってきたので、すっかりその文化に身も心も浸りきっていて、いまでは普通盛りなんてものは頭の片隅にすらありません。麺が器に山のように盛られていなければしっくりこないんです。
ちなみに、信州では定食屋さんのご飯も普通盛りが丼飯です。

最近の日本は”糖質制限”がブームらしいですけど、信州人はその波を笑いながら退けます。
そんなブームに乗らなくたって長野県は男女ともに長寿日本一なんです。
糖質は悪くない!
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