キューバと北朝鮮は似て非なる国

キューバといえば、反米国家の代表としてアメリカの喉元にナイフを突きつけてきた国ですが、2014年から始まった米玖の国交正常化の流れは昨年2015年のオバマ大統領のキューバ訪問によって加速し、あとはそのときを待つのみといった状況です。
そうしてキューバがアメリカの敵視政策から解放されたことにより、アメリカの同盟国であり、何かとアメリカに
気を使わなければいけない我々日本も、9月23日(現地)に安倍晋三総理大臣が総理大臣として初めてのキューバ訪問。
ラウル・カストロ国家評議会議長と会談した安倍総理は、医療分野への12億円を超える無償資金協力や日本からの投資拡大などを約束した上で、北朝鮮問題について話し合ったそうです。

キューバと北朝鮮はともに社会主義の体制を取ると同時に、アメリカから敵視される反米国家ということで、なにかと協力し合い、互いに”兄弟国家”と呼び合っているなどという話もあります。
そんなキューバとアメリカの国交正常化交渉ですから、北朝鮮にかなりの影響を与えることは想像に難くありません。
アメリカにしろ日本にしろ、北朝鮮に対して、ひとつのモデルケースを示しているといっていいでしょう。
米玖の雪解けは日本にとっても目出度いことであり、いいきっかけにせねばならぬ機会だと思います。

そんななか、私が気になったのが、日本国内の報道、名指ししてしまえばTBSなんですけど、キューバと北朝鮮を「とてもよく似た国」といって紹介する魂胆はいったいなんなんでしょう?
日本国民に対して、キューバを”危険な国”と印象付けることで、日玖の関係が促進するのを邪魔しているようにしか見えません。

確かにキューバと北に類似点がないわけではありません。
一党独裁の社会主義国家、カリスマ的指導者の存在、そして反米。
しかし、異なるところも多いんです。
まずキューバでは公平な選挙が行われ、議員や議長もそれによって選ばれます。北と違ってフィデル・カストロは世襲をしていません。二代目の議長であるラウル・カストロは弟ですけど、彼もまた革命の指導者のひとりなので”血”で選ばれたわけではありません。
また、北の指導者は国中に己の肖像画や銅像を飾ったり、珍妙な伝説を作ったり、情報統制によって個人崇拝を確固たるものにし、それによって独裁に正当性を持たせようとしていますけど、キューバでは指導者の個人崇拝は禁止され、街でフィデル・カストロの顔を見かけることはないんです。
”革命”という点でも、北のそれは嘘っぱちですしね。
しかも、肥え太った北の指導者とは違って、カストロ兄弟は私腹を肥やしてはいません。クーラーのない車に何年も乗っているそうですし、裕福な農場主の息子として生まれたのに、キューバ革命の際、農地改革を断行して実家から勘当されたなんて話もあるくらいです。
そして、何より大きいキューバと北との違いは、ミサイルや核といった脅しの兵器を開発していないことです。
これはもちろんアメリカの経済制裁によって開発資金が賄えなかったことが一番の要因でしょうけど、思想としても先軍政治を敷いていないことは確かです。
(キューバを見ていると、北に対して韓国や中国、日本が長い間経済的に支えてきたことは大きな間違いだったということがよくわかります。)

ここまでなんだかキューバやその指導者を応援するような内容になっちゃっていますけど、私にはそんなつもりはありません。
ただ、キューバと北が似て非なる国家だということを書きたかっただけです。
キューバは人治国家ではなく法治国家であり、指導者とは通常の交渉ができるということです。
日本はアメリカと歩調を合わせながらキューバとの関係を深めてゆき、それによってキューバが発展することで、”まともな国”であることの重要性を北朝鮮に教えねばなりません。
”兄弟”ならば見習うべきでしょう。
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